斎藤美奈子が石井妙子の著書『女帝 小池百合子』をこき下ろしているらしい。下記平河エリ氏のツイート経由で知った。
100%同意はしないけど、私も概ねこの書き手と同じ感想。読み物としては面白かったですが、流石に偏見が過ぎます。
— 平河エリ | Eri Hirakawa (@yomu_kokkai) 2020年7月30日
https://t.co/DTWhqb9oFq
上記ツイートから張られたリンクを下記に示す。現代書館のサイトにある、斎藤美奈子と森達也が交互に書く「web掲示板談話」だ。
斎藤の文章は引用しない。
私が思い出したのは、斎藤が、まだ小池百合子の側近だった頃の音喜多駿と対談した醜悪な記事だった。対談は小池百合子が2016年の都知事選に当選してしばらく経った同年秋に行われた。リンクを下記に示す。
上記記事の引用もしないが、斎藤は呆れんばかりに音喜多に迎合していた。斎藤は、2016年から翌年にかけて続いた小池の人気絶頂の時期に、その流れに棹さしていた人士だった。
斎藤の「女帝本」に対する書評は、そのような背景を頭に入れた上で読んだ方が良い。
なお、以前に書いた通り、私も「女帝」本を読んだ。面白かったが、意外性はさほどなかった。この本は反小池の人々よりも小池支持者にこそ読まれるべきだが、彼らはどうせ読まないだろうな。そんなことを書いた覚えがある。
真に問われるべきは、斎藤美奈子のような「リベラル・左派」とみなされてきた人たちが、なぜ3,4年前の「小池人気」に迎合するような言説を展開したのか。
なにしろ小池は、2017年に「排除」発言を発して野党第一党を分裂させたのだ。もちろんその経緯で本当に悪かったのは小池百合子とともに前原誠司と小沢一郎だが、小池を持ち上げてきた人たちの責任も問われてしかるべきだ。
しかるに、斎藤美奈子を含む当該の人々は、この件に関して総括も反省もしていない。説明責任を果たさないまま、今に至っているのである。この点こそ批判されなければならない。