kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

宮沢孝幸の低レベルな詐術に騙されるな

宮沢孝幸 新型コロナウイルス感染症 これはひどい

　「コロナの年」だった2020年だが、安倍から菅へと引き継がれた自公政権にすり寄るいかがわしい学者たちの跳梁跋扈も目立った。その中でも特に悪質であるとともに滑稽でもあったのが、この日記でしばしば取り上げた京大の万年准教授・宮沢孝幸だ。

　現在は京大に「SNS自粛令」を出されて発信が減っている宮沢だが、今回の感染の急拡大で沈黙の口実を得られたようなものだろう。なにしろ宮沢の詐欺師ぶりは半端ではない。たとえば宮沢は、12月13日午前7時54分に下記のツイートを発していた。

 

 

　このツイートで宮沢は、13日朝の時点から見て「一昨日」に当たる11日には、東京都の陽性者は17人しか出ていないかのような印象を読者に与えている。午前7時54分の発信だから、事実上12日夜までに確認された11日発症者の数だろう。宮沢はこれをもって、「第3波は既にピークアウトしている」と言いたかったわけだ。

 

　下記ツイートは宮沢のツイートの詐術を指摘したものだ。

 

 

　つまり、11月17日の発症者は、翌18日には12月11日発症者と同じ17人しか確認されていないが、その後数が積み上がって、2週間後の12月1日には314人、さらに同10日には320人に達したのだ。なお、12月27日午前11時現在ではさらに1人増えて321人になっている。下記東京都のサイトで確認した。「その他 参考指標」のタブをクリックすると参照することができる。

 

stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp

 

　それでは宮沢がツイートで言及した12月11日の発症者はというと、11月17日と奇しくも同じ321人になっている。なお949人の陽性者が確認された12月25日の発症者は、翌日なので14人にとどまっている。もちろんこれも最終的には何十倍かに増えるはずだ。

　蛇足だが、昨日の949人が「普段は陽性者が少なくなるはずの土曜日なのに異常に多い」と言っているツイートが散見されるが、これは誤りだ。東京都の場合、土曜日の発表分の検査は大部分がその前の水、木、金曜日に行われているので決して劇的に少なくはならない。木曜日が一番多くなる週が多いのは、週の平日前半の月、火、水曜日の検査分の反映であって、特に月曜、次いで火曜には、土日に行えなかった検査の分の結果がまとめて出るからだと思われる。しかし金曜や土曜の陽性者も木曜と比べて大きく減りはしない。だから昨日の949人は決して不思議な数字ではない。今日と明日はさすがに少なくなるだろうし、29日以降は年末年始の休みの時期になるから、国内でも東京都でも昨日の分が今年最多の新規感染者数になるだろう。

　話を宮沢孝幸に戻すと、宮沢はこういう悪行を年中やり続けており*1、それを盲信する「信者」も多数獲得した。前記宮沢の悪行を指摘したツイート主は下記のように論評している。

 

 

　1964年生まれの宮沢の履歴を見ると、1990年に東大農学部畜産獣医学科を出ており（畜産獣医学科は医学部と同じく年限6年）、2003年11月に帯広畜産大学産学部獣医学科助教授に就任、その2年後の2005年12月に京大のウイルス研究所附属ウイルス感染症センター助教授に就任している*2。宮沢は高校生時代から受験秀才だったに違いない。

　一方、宮沢にとっての目の上のたんこぶに違いない西浦博は、宮沢より13歳若い1977年生まれで、2002年に宮崎医科大学医学部を卒業し、2013年東大大学院の准教授就任を経て2016年には北大大学院の教授に就任しており*3、2020年8月には宮沢と同じ京大にやってきて大学院医学研究科教授に就任した。この2人を比較すると、絵に描いたような「逆転人生」だといえる。おそらく研究者としての業績が全然違うのだろう。

　宮沢のような人間は、入試の問題を解くことには長けていても、意外と常識に疎いところがある。だから、宮沢が「わかっていてわざとやっている」のか、そもそも「わかっていない」のかは私にはわからない。どちらもあり得る。

　だがいずれにせよ、宮沢が非常に悪質であり、かつ能力も極めて低いことだけは、絶対に間違いない。

　こんなルサンチマンの塊をいつまでものさばり続けさせてはならない。そのためには、人々が宮沢の低レベルな詐術に引っかからないことが必要不可欠だ。

*1:阪大の原子核物理学者・中野貴志教授が考案した「K値」の宣伝役をやっていた頃の宮沢のツイートも、多くの方々が指摘した通りインチキだった。しかし、大阪府知事・吉村洋文や神奈川県知事・黒岩祐治といった新自由主義者の首長たちは、宮沢の詐術にまんまと引っ掛かった（呆）。

*2:https://www.jst.go.jp/kisoken/presto/complete/seitai/scholar/13/08_miyazawa.html

*3:https://www.med.hokudai.ac.jp/graduate/research-archives/ra3/vol-17.html