kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国内の新型コロナウイルス感染症週間新規陽性者数11,571人、死亡者数585人(2021/2/6-12)〜 週間死亡者数が18週ぶりに減少

 ようやく新型コロナウイルス感染症第3波による死亡者数がピークを越えた。下記は、NHKがまとめた日々の新規陽性者数及び死亡者数のデータ*1から、昨年10月3日以降の週間での数の推移、昨年3月以降の7日間移動平均値の推移を線形表示と対数表示で示した、計3種類のグラフを示す(いずれも2月12日まで)。

 

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日本国内のCOVID-19の週間新規陽性者数と週間死亡者数 (2020/10/3-2021/2/12, NHK)

 

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日本国内のCOVID-19新規陽性者数と死亡者数 (2020/3-2021/2, 7日間移動平均線形=NHK)

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/2, 7日間移動平均対数=NHK)

 

 7日間移動平均による1日の死亡者数のピークは2月7日の98.3人がピークだった。新規陽性者の7日間移動平均のピークは1月11日(6443人)だったから、それから25日遅れた。

 第1波の時には陽性者数が昨年4月15日に540人、死亡者数が同5月3日に23.4人でそれぞれピークだった。死亡者数の時間遅れは18日だった。また第2波の時には陽性者数が昨年8月9日に1381人、死亡者数が同8月31日から9月2日まで3日続けて13.9人でピークだった。この中間の9月1日をピークとすると、陽性者数のピークからの時間遅れは23日だった。以上3回の波から、死亡者数のピークは新規陽性者数のピークから2〜4週間遅れるとみられる。発表される新規陽性者数が、その2週間前の感染状況を反映しているといわれるから、不幸にも亡くなる方が罹患していた期間の中央値は約4〜6週間の間にあることになる。ただ、それよりもっと長患いして亡くなられる方も少なくないから、死亡者数が減少しながらもなお多い時期がまだしばらく続いたあと、3月に入ると急速に減少すると予想される。なぜなら第1波の死亡者数は6月に急減したからだ。第3波は第1波からちょうど9か月遅れている。

 第3波の新規陽性者の曲線は、一番下の片対数グラフで見るとこのところずっと直線的に、つまり指数関数的に下がっている。その傾きは、今回より厳しい人の移動の制限を課した第1波の緊急事態宣言下よりは小さいが、政府(安倍政権と菅政権)が何もしなかった第2波よりは大きい。

 こういうグラフを見るだけでも、私などは西浦博が専門とする理論疫学(数理疫学)の威力を思い知るのだが、世の中には、政府や東京都(小池百合子)が東京五輪を開催するために結果を操作しているなどとの陰謀論が絶えない。

 この陰謀論には「右」も「左」もない。最近は急減しているから「左」に限らない反政権側からのこの手の陰謀論が目立つが、感染が急拡大した頃には、あの京大の万年准教授・宮沢孝幸が福岡のローカルテレビ番組に出演して、東京都の感染者数は都知事小池百合子が「かさ増しして情報操作している可能性がある」と口走ったことがあった。弊ブログの下記記事(2020年12月29日)で取り上げた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 こいつ、本当に学者なのかと思わずにはいられない。

 最近、宮沢とは逆の立場から宮沢そっくりな陰謀論かましたのが「きっこ」だった。宮沢やきっこに限らず、「右」だろうが「左」だろうがすぐに陰謀論に傾く論者は信頼できない。

 

 危うく過去1週間の陽性者数と死亡者数を記録するのを忘れるところだった。新規陽性者数は4週連続で減少し、死亡者数は実に18週ぶりに減少に転じた。26日(土)から212日(金)までの1週間の新規陽性者数は11,571人(前週比34.6%減)、死亡者数は585人(同14.6%減)だった。死亡者数を新規陽性者数で割った値は5.06%で、前週の3.87%より大幅に上がった。