kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国内の新型コロナウイルス感染症週間新規陽性者数35,038人、死亡者数517人 (2021/5/1-7)/死亡者数の増加が加速

 結局昨日(5/7)日本で報告された新型コロナウイルス感染症による死亡者数は148人に上った。これには連休の影響もあるだろうが(普段でも土日の死亡者数の発表は少ない傾向にある)、1週間トータルの数字でも死亡者数は急増している。季節はウイルスにとって不利な温暖期に入っており、特に今年の春は例年よりも気温がずいぶん高いのにこれだけの死亡者数が出るのは、やはりイギリスでも報告されていた通りのN501Yの強毒性によるものだろう。よく言われる通り、この変異株は従来株とは別物だと考えて、より厳しい「人流の抑制」を行う必要があろうかと思われる。

 ここ数日は弊ブログでも読書ブログでも新型コロナのことばかり書いていて少々嫌になってきたので、このエントリはいつもの2枚のグラフとコメントを少々つけるだけのものにしたい。グラフは上が昨年3月以降の7日間移動平均の対数グラフで、これを見ると第4波の新規陽性者数がピークアウトし始めているように見えるが、連休効果がなくなる来週以降どうなるかはわからない。下のグラフは昨年10月以降の週間データの線形グラフだが、期間最後の昨日に新規陽性者が多かったため、週間のトータルでも新規陽性者数が前の週をわずかに上回った。また死亡者数の凶悪な急増が示されている。

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/5, 7日間移動平均対数=NHK)

 

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日本国内のCOVID-19の週間新規陽性者数と週間死亡者数 (2020/10/3-2021/5/7, NHK)

 

 51日(土)から57日(金)までの1週間の新規陽性者数は35,038人(前週比0.5%増)、死亡者数は517人(同39.4%増)だった。連休効果があるとはいえ新規陽性者数が横バイだったのに対し、死亡者数が急増した。第3波と比較すると、新規陽性者数は第3波ピーク時の1月9日から15日までの週の81.1%、死亡者数は同1月30日から2月5日までの週の75.5%に達した。

 現在は第4波の感染の多くがN501Yに帰せられ、感染の段階は引き続き初期(関西以外)から中期(関西)にあるとみられるが、関西以外でも中期に入る気配が見え始めた。というのは週間の見かけの致死率が4/3~9の週に0.75%まで下がったのが、1.48%にまで上昇したからだ*1。またインドで爆発的感染を引き起こした変異株が東京都で5例確認されたことも気がかりだ。

*1:第3波では週間死亡者数が最多となった1/30~2/5の週に見かけの致死率が3.87%、2/20~26の週に極大値の6.46%にそれぞれ達した。