kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国内の新型コロナウイルス感染症週間新規陽性者数37,372人、死亡者数794人 (2021/5/15-21)/週間新規陽性者数が12週間ぶりに減少するも、週間死亡者数が過去最多を更新

 ようやく週間の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数が前の週の同じ曜日よりも減る日が続くようになった。これは、早くから感染が進んで医療崩壊を起こした大阪府兵庫県が、新規陽性者数に関しては感染の波をようやく越えたことと、東京都の新規感染症が高止まりないし微減の傾向を見せている影響が大きいが、感染が急拡大している北海道のような地方もある。なお東京など首都圏については、阪神(大阪と神戸)を中心に東は東海まで、西南は九州・四国まで新規陽性者数が急拡大した経緯から、なおその波が遅く現れる可能性も残っている。

 今日は土曜日なので、NHKが集計した*1新型コロナによる新規陽性者数と死亡者数に基づくグラフを公開する日だ。昨年3月以降の7日間移動平均の対数グラフと、昨年10月以降の週間データのリニアグラフを以下に示す。

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/5, 7日間移動平均対数=NHK)

 

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日本国内のCOVID-19の週間新規陽性者数と週間死亡者数 (2020/10/3-2021/5/21, NHK)

 

 新規陽性者数の推移については、連休中の先々週が実際よりも少なく、連休明けの先週が実際よりも多くカウントされた可能性があるので、減少の度合いについてはもう少しデータが積み上がらなければはっきりしたことは言えないかもしれない。しかし、いわゆる第4波による新規陽性者数の全国平均値としては、どうやらピークアウトした可能性がかなり高そうだ。第4波の感染中期(の後半?)に入ったとみられる。

 515日(土)から521日(金)までの1週間の新規陽性者数は37,372人(前週比18.1%減)、死亡者数は794人(同27.4%増)だった。週間の新規陽性者数は12週間ぶりに減少した。しかし、週間の死亡者数は、これまで最多だった今年130日から25日までの週の685人を抜いて過去最多になった。しかしこれには神戸市で報告漏れ121件が追加された影響も含まれるので、今週の週間死亡者数は、実際には第3波の死亡者のピーク時と同じくらいだった(今週分から神戸市の追加発表分の121人を引くと673人になる)。

 また、昨日(5/21)に4月以降の死亡者数が3000人を超えた。4月以降の新規陽性者及び死亡者を第4波によるものとすると(この仮定は陽性確認から死亡までのタイムラグを考慮していないのでやや不正確だが)、現段階での第4波の致死率は1.28%となった。今後は新規陽性者が減って死亡者数が高止まりするのが過去の波のパターンであって今回も同様に推移すると思われるが、そうなると致死率が上昇するので、最終的には第4波による致死率が2%を超える可能性がある。第3波でも1月末に1.26%だった見かけの致死率が、3月末には致死率1.98%にまで跳ね上がった。