kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国内の新型コロナウイルス感染症週間新規陽性者数79,427人、死亡者数439人 (2021/9/4-10)/新規陽性者数がなお第3波・第4波のピーク時より多い段階で「ほぼ収束した」と抜かした麻生太郎はアホ丸出し

 新型コロナウイルス感染症の「波」について、私はいくつかの勝手な定義をしている。まず感染の波を初期、中期、後期に分け、中期はさらに前半と後半に分けている。感染の波の初期の始まりは新規陽性者数(7日間移動平均値)が増加に転じた日から3日前、中期前半の始まりは見かけの致死率(同)が減少から増加に転じた日の3日前、中期後半の始まりは新規陽性者数(同)が増加から減少に転じた日の3日前、後期の始まりは死亡者数(同)が増加から減少に転じた日の3日前だ。それぞれの「3日前」というのは、ある日の7日間移動平均値は、その日の6日前から当日までの値の平均値だから、3日前の検査状況を反映していると考えるからだ。

 この定義でいえば、下記グラフ(NHK*1による)に表した第5波(の初期)は2021年6月23日に始まった。東京都などに出されていた緊急事態宣言が解除された2日後だ。そして中期は同7月28日から8月3日までのいずれかの日に始まった。見かけの致死率は週間値でしか集計していないので幅がある。中間をとれば7月31日頃から中期に入った。そして中期の後半に入ったのは8月22日だ。死亡者数は依然として増え続けているので後期には入っていないが、この1週間でそれも鈍化したので、近いうちに波の後期に入るだろう。つまり、現在は第5波の中期の後半、それも後期に入る手前くらいだといえる。以上の定義によれば、第5波の初期は約39日間、同中期前半は22日間、同中期後半は今日(9/11)までで21日間続いている。中期後半があと数日で終わるなら、初期と中期の日数は数日違いで、中期前半と後半の日数も数日違いになるので、悪くない分け方ではないかと勝手に思っている。後期の日数は、次の波が襲ってくるまでの期間なので、それがいつになるかに大きく左右される。これは仕方がない。尾を引いた指数関数的減衰のどこを終点と決めるかには、ほとんど意味がない。

 以下の2つのグラフは、昨年3月以降の新規陽性者数及び死亡者数の7日間移動平均値の対数グラフと、昨年10月以降の同週間値の線形グラフだ。

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/9, 7日間移動平均対数=NHK)

 

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日本国内のCOVID-19の週間新規陽性者数と週間死亡者数 (2020/10/3-2021/9/10, NHK)

 

 この2つのグラフを見て思うのは、麻生太郎とは本当に馬鹿な奴(アホ丸出し)だということだ。麻生はコロナ禍がほぼ収束したなどと抜かしたが、死亡者数はまだ増加を続けているし、新規陽性者数も第3波や第4波のピーク時よりまだ多い。新規陽性者数の1日の数字が初めて1万人を超えたのは、東京五輪の7日目だった7月29日であって、それからまだ1か月半も経っていない。麻生の発言が多くの人からブーイングを浴び、Twitterなどで麻生に対する引退勧告が続出したのも当然だろう。そんな麻生が安倍晋三とともに自民党総裁選を牛耳っている。今は自民党の政治家どもが注目を集めているが、11月中旬とも下旬ともいわれる衆議院総選挙までそれが続くかどうか。もちろん続かせてはならない。

 94日(土)から910日(金)までの1週間の新規陽性者数は79,427人(前週比38.1%減)、死亡者数は439人(同9.2%増)だった。この期間のみかけの致死率は0.55%で、以前フジテレビが宣伝した「致死率0.12%」の5倍近くに達した。もちろんいずれの数値にも意味はない。致死率が意味を持ってくるのは第5波が本当に収束したあとのことだ。なお、ワクチンの効果が致死率の低下にはっきり示されていることはいうまでもない。

 週間の新規陽性者数は2週連続で減少したが、死亡者数は6週連続で増加した。しかし死亡者数の前週比の増加率は、先週の1.41倍から1.09倍へと大きく鈍化した。前述の通り、現在は先週に引き続いて第5波中期の後半だが、まもなく第5波の後半に入ると思われる。