今日(1/26)の新型コロナ国内新規陽性者数は7万人を超え、死亡者も昨日の42人よりは少なかったが34人を数えた。第6波に入ってからは2番目の多さだ。死亡者数の急増によって「見かけの致死率」が上昇を始めたので、第6波は感染初期から感染中期前半に移行したと判断した。これから新規陽性者数のピークまでが感染中期の前半で、ピーク以降が感染中期後半に当たるといったところか。
今日の7万人強によって、1月の新規陽性者数は昨年8月を上回る過去最多の62万人強を記録した。今月はあと5日あるが、5日間の平均が7万6千人であれば月間100万人を突破することになる。すさまじいオミクロン株の感染力だ。
また、第6波による死亡者数もまだまだ増えるだろうから、第5波を超える可能性が出てきた。現段階では第6波による死亡者数は212人で第5波(3198人)の15分の1程度だが、212人中76人までもが昨日今日の2日間であって、すさまじい増え方をしている。指数関数的増加だから15倍なんかあっという間だ。
今回のオミクロン株による第6波については下記ツイートの指摘に尽きる。
仮にδに比べて感染速度が2倍早いが、致死率は1/10の感染症があったとする。
— ramos2 (@ramos262740691) 2022年1月25日
バカ「やったぁ!速度2倍×致死率1/10で死亡者1/5だ!インフル!」
脳みそある人「速度が2倍だから…感染者数はδより(2x)^T倍(Tは時間)、致死率はたかが1/10だから…Tの単位Dayの時3-4日経てば、結局確定死者数δ越えるね」 pic.twitter.com/J3ohHOsDzk
そういうことだ。上記は一連のスレの3番目のツイートだが、他にも見るべき指摘は多い。
今年の日本では、
— ramos2 (@ramos262740691) 2022年1月25日
<<これは孫の代まで語り継ごうと思うのだが>>
1月上旬、TVのコメンテーターらはこぞって「弱毒化!怖がる必要ないんじゃないか!」と喋り続け煽り続けた。https://t.co/HYya9zFE5L pic.twitter.com/8O5vb1U6D2
その結果何が起こるか分かりますか?
— ramos2 (@ramos262740691) 2022年1月25日
指数増幅の感染症の前に、たかが数倍程度の「推定」重症化率低下など無意味。
それでも、自粛に飽き疲れた人々には効果てきめん。「弱毒化」の魅力はデカイ。
ワクチン打ったんだ!外でアホ騒ぎさせろ!弱毒化だ!
水を得た魚、アホに小判
思い出して欲しい。
— ramos2 (@ramos262740691) 2022年1月25日
そもそも新型コロナなどある意味もともと弱毒ウイルスだ。決してインフルほど弱くはないが。
でも決して、狂犬病やエボラほど致死率は高くない。なので人々は怖がりにくい。死ぬ率低いもん。
結果、人々は本気で対策しにくい。結果、中途半端な致死率のウイルスが一番人を殺す。 pic.twitter.com/DXTYnYEHZG
さっき行った仮集計で、第6波の新規陽性者数(昨年12月1日以降の新規陽性者数総計)は63万人、第5波のそれは92万人だった(昨年7月1日〜11月30日の新規陽性者数総計)。たとえば明日突然ピークを迎えるなら、第6波の新規陽性者数は100万人台であり、致死率は第5波の半分から4分の1の間とみられるから、第6波による死亡者数は第5波より少なくて済む可能性がある。しかし、ピークアウトが遅れれば遅れるほど第6波による死亡者数は膨れ上がる。山勘だが、第5波の死亡者数を超える可能性は五分五分というよりは、超える可能性の方が高いのではないかとの悲観的予想に私は傾いている。今頃になって高橋洋一なる大馬鹿野郎が「弱毒株だから5類指定すべきだ」などと言い出しているようだが愚の骨頂である。この恥知らずの時計泥棒が昨年5月に「新型コロナは収束する」と予測したところ、第5波が大々的に立ち上がってコソ泥氏が赤恥をかいたことは記憶に新しい。
指数関数的な感染は本当に、絶対に侮ってはならないのである。数学力自慢であられるらしいコソ泥氏にはそんなことさえ理解できないのであろうか。