岸田文雄が自民党総裁選当選を決めた日に書いた、新型コロナ第5波の感染減衰傾向の鈍化はその後小康状態となり、もっとも減衰が激しかった対前週比マイナス50%強からマイナス40%前後に鈍化したものの、その状態でいったん落ち着いているので、まだアラートを大々的に発する時期には達していない。今週あたりから徐々に警戒を強めるべきだろうが、安倍晋三の傀儡政権である岸田次期政権(明日10/4発足予定)は早くもGoToキャンペーン再開をほのめかしているから全くの期待薄だ。
とりあえず先週は週間値集計のタイミングと月の切り替わりが1日違いだったので、それぞれのグラフと数値を記録するにとどめる。
まず新規陽性者数及び死亡者数の7日間平均値の対数グラフ。
いったん「明らかに鈍化した」様子がグラフではっきりわかるようになったと思われたが、その後の小康状態でややグラフの目視ではわかりにくくなった。だが定規を当ててみれば減衰が鈍っていることがわかる。
続いて月間値。以下に対数グラフを示す。
2021年9月の国内新規陽性者数は210,655人、死亡者数は1585人だった。月間陽性者数は過去2番目に多かったが過去最多だった8月と比較すると6割以上(62.7%)減った。だが、月間死亡者数は2か月ぶりに増加して1585人となり、過去5番目に多い数字となった。月間の見かけの致死率は0.75%だった。
最後に週間値。こちらは線形グラフを以下に示す。
9月25日(土)から10月1日(金)までの1週間の新規陽性者数は12,674人(前週比39.7%減)、死亡者数は256人(同20%減)だった。新規陽性者数は5週連続、死亡者数は3週連続でそれぞれ減少した。現在は第5波の感染後期にある。今週のみかけの致死率は2.02%で、以前フジテレビが宣伝した「致死率0.12%」の16倍以上に達した。もちろんいずれの数値にも意味はない。10月1日現在の第5波の致死率は、仮に8月1日以降の死亡者数を7月1日以降の新規陽性者数で割ると0.28%だが、最終的には0.3%を超えるとみられる。