2021年最後の新型コロナウイルス感染症の記事も公開しておく。
日本国内では第6波が感染拡大中だ。ピークの高さはまだ第1波の後半にも及ばないが、来年1月にかけて警戒を怠ることはできない。
以下に、NHKのデータに基づく新規陽性者数と死亡者数の7日間移動平均値と同月間データのそれぞれについての対数グラフを示す。
12月の新規陽性者数は4か月ぶりに前月より増えた。死亡者数は32人で、大晦日の今日に異常に多い死亡者が出ない限り、39人だった昨年7月を下回り、昨年2月(5人)以来の少ない数字になることは確実だ。ただ、死亡者数を新規陽性者数で割ったみかけの致死率は0.53%で、現在と同様の感染の波の初期にあった昨年7月(第2波)の0.22%や今年8月(第5波)の0.15%より高い。今回高いのが第5波の減衰の裾によるものか、冬は夏よりも人体の免疫力が低下しているためかはわからない。オミクロン株の毒性自体はデルタ株などよりも低いのではないかと言われているが、これにも異論があるようだ。もちろん専門家が書いているわけでもない弊ブログには何も言えない。
8月から12月までの死亡者数を7月から11月までの新規陽性者数で割った値を仮に第5派の致死率だとすると、致死率は0.3449%だった。今日1人以上の死亡者が出ると四捨五入で0.35%となるが、ゼロなら四捨五入で0.34%だ。その後新規陽性者数や死亡者数に数え直しがあるかもしれないし、それ以前に致死率の定義自体がいい加減だから、ざっと第5波の致死率は0.34〜0.35%だったとしておく。これを昨年夏の第2波(弱毒株によるといわれている)の致死率0.9〜1.0%と比較すると、ワクチンには有意な効果があったと認められる。山本太郎が今もワクチン未接種がどうかは知らないが、接種を受けるリスクよりも受けないリスクの方が高いことは断言できる。ただ、接種を受けることによるリスクも存在するから、受けていないこと「だけ」をもって批判することはできない。これについてもその他の因子によっては批判に相当することはいうまでもないが。