kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新型コロナウイルス感染症第7波は、数日内に新規陽性者数7日間移動平均値のピークを迎える見通し/大阪府の不成績は第7波でも続き、全波通算で死亡者数5400人超。4700人超の東京都との差は約700人に広がった(呆)

 新型コロナウイルス感染症、どうやら第7波のピークはもう目の前だ。下記グラフはNHKのデータ*1に基づいた、2020年3月1日以降の新規陽性者数と死亡者数の7日間移動平均値の対数グラフ。

 

国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2022/8, 7日間移動平均対数=NHK)

 

 ご覧の通り対数グラフで表示するとピークが近いことがよくわかる。実はここまでくると普通の線形グラフでもピークが近いことがはっきりわかるが面倒なので紹介しない。倍加時間は約54日になった。あと数日内に新規陽性者数の7日間平均値は極大値を記録し、それ以降は減少へと転じるだろう。

 今回グラフの形を眺めていて、第6波には第6-2波及び第6-3波というべき小ピークがあったんだな、と気づく。それらはメインの第6-1波ほど大きなピークにはならなかったが、それぞれ遅れて死亡者数にも小さなピークが見られる。但し7月1日にある鋭いピークは大阪府保険所が1月29日から3月24日までの死亡者92人の報告漏れを6月28日分としてまとめて計上したために生じた見かけ上のものであって、第6-2波または第6-3波に由来するピークではない。弊ブログでは今年1月1日から7月6日までの死亡者を第6波によるとして計算しているので、その結果には影響ない。第6波の致死率は0.174%程度だった。第7波の死亡者数ピークは8月24日頃になると推測されるので、まだ致死率は云々できない。ただ夏のコロナにしては結構高く、最終的には第6波と同程度の致死率になっても不思議はないとの感触を持っている。

 コロナといえば大阪府の成績が悪いことが有名だが、第7波でも大阪府の死亡率は東京都よりも相当に高い。また第1波からの通算死亡者累計でも、大阪府は5400人以上、東京都は4700人以上であり、約700人の差をつけて大阪府が最下位を独走している。私は2月末までしかチェックしておらず、その時点では約400人差だったので、その後大阪府と東京都との差はさらに広がったわけだ。第1〜7波の通算致死率では、東京都0.21%に対して大阪府0.37%であり、コロナにかかって死ぬリスクは大阪の方が東京よりも1.7〜1.8倍ほども高い。人口の年齢構成比を補正するとこの値はそれよりは小さくなるだろうが、東京都も大阪府ほど極端ではないものの相当なネオリベ新自由主義自治体であることを考えれば、大阪府の度を超したネオリベ府政・市政によって、失われずに済んだかもしれない多くの命が失われたとみるほかない。これでも大阪維新の会が支持されるのだから処置なしだ。自民党小池百合子もろくでもないが、維新は自民や小池に輪をかけてひどいとしかいいようがない。

 なお昨日(8/5)で2022年に入ってからの死亡者数が1万5千人を超えるとともに、昨年を上回った。日本における新型コロナウイルス感染症は、3年目にして一昨年と昨年を超える流行になってしまった。