kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新型コロナウイルス第6波による死亡者数が8千人を超え、過去の波で最多になった

 仕事の都合で3日ぶりの更新になる。

 新型コロナのデータを4日ぶりにNHKのサイト*1からダウンロードしてグラフを見ると、第6波は新規陽性者数、死亡者数ともピークアウトしたものの減衰はきわめてゆっくりで、そのために新規陽性者数と死亡者数の累計が積み上がり、ともに過去の波で最悪を更新した。以下にNHKのデータに基づく7日間移動平均値の対数グラフを示す。

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2022/3, 7日間移動平均対数=NHK)

 

 グラフを見れば一目瞭然だが、過去の波の中で一番下り坂の勾配が緩い。つまり波の収束が鈍い。これは、世界で最初にオミクロン株の流行が拡大した時に見られた急激な減衰とは全く異なるが、遅れてオミクロン株が拡大した国ではよく見られた現象だ。それらの国の中には、逆に感染がぶり返して新規陽性者数及び死亡者数が増加に転じた例がある。韓国などはその例ではないかと思う。

 単なる素人の直感だが、感染力の強いオミクロン株の拡大期に無策だと、次々と変異株が現れて新たな波を形成するものの、それらの多くはオミクロン株の中心のピークほど感染が拡大しない場合が多く、それで緩やかな下り坂になるのではないか。不幸にしてあとから強力な変異株の影響が強まった場合は韓国のようになる。日本も今後そうならないという保証はないのではないか。

 つまり、第6波の立ち上がり期における国(岸田文雄政権)の無策がこの惨状を招いた。その責任は極めて重い。しかし、ロシアのウクライナ侵攻の陰に隠れる形で岸田政権に対する批判は至って弱く、野党だったはずの国民民主党が与党入りを目指す妄動に突っ走る始末だ。むろん玉木雄一郎の責任が重いが、前原誠司*2を除く国会議員たちもほぼ全員が玉木に右に倣えで、中には夏の参院選自民党から推薦をもらえるかも知れないなどとほくそ笑んでいる人間もいそうなざまだから、開いた口が塞がらない。また、×××新選組衆院議員・大石晃子の秘書を務める某人は、かつて玉木雄一郎が民主・民進系議員を野党内にとどめてくれているとして玉木を評価する一方で立民をこき下ろすという愚かしいブログ記事を書いていた。この例に限らず、この人間の政局勘の鈍さは実にひどいものだが、この御仁、単に勘が鈍いにとどまらず悪質きわまりない陰謀論者なのだ。こんなのをスタッフに抱えているから、大石晃子がロシア非難決議案に反対するにあたって「欧米がロシアを分割しようとしている」などという欧州の極右が常用する陰謀論を用いたツイートを発信したものであろう。ただ、新選組の一部や昔からのオザシン*3に素食う極右陰謀論的傾向の話を始めると長くなるので、このくらいで止めておく。

 コロナの話に戻ると、第6波による死亡者数は8千人を超えた。過去最多は第3波の7500人強だったが、それを上回り、1万人超えをうかがっている。

 中でも最悪なのは大阪府で、第6波でも死亡者の約16%を出している。「第6波でも」というのは、第1〜5波の合計でも大阪府は全国の死亡者の16%を占めていたからだ。第1〜5波では特に第4波で大阪が悲惨だったが、第6波は全部の波の平均程度だから第4波の時ほど突出してはいないものの、安定のワーストワンを記録している。大阪府と東京都の比較は、下記Jun K氏のツイートに貼り付けられたグラフを参照されたい。

 

 

 大阪府及び吉村洋文以下の維新に対する批判も書きたいところだが、時間が迫ってきた。

 3月15日現在の第6波による見掛けの致死率だけ書いておくと、全国平均が0.20%、東京都が0.11%、大阪府が0.25%となっている。吉村の自慢の種だったはずの「致死率」でも、大阪の不成績がますます際立ってきた。

*1:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/

*2:前原は単に維新とくっつきたいために維新より自民にすり寄る玉木と反りが合わないだけだ。玉木も前原もどっちもどっちだろう。

*3:彼らが山本太郎陣営に流れて新選組に悪影響を与えた。彼らの中にはユダヤ陰謀論者も少なくない。