kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新型コロナウイルス感染症第6波の死亡者数がほぼピークを迎えた可能性。しかし「大阪の惨劇」は続く

 新型コロナ第6波による死亡者数がほぼピークを迎えた可能性がある。NHKのデータ*1によると、死亡者数の7日間移動平均値が一昨日(2/24)、1月21日以来34人ぶりの減少を示した。昨日はまた増え、過去最悪を更新して228.9人を記録したが、2/23の228.3人とほぼ同じだ。今日以降の数値を見なければ確定できないが、運が良ければ死亡者数のピークアウトとなる。

 以下に新規陽性者数と合わせた7日間移動平均値の対数グラフを示す。

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2022/2, 7日間移動平均対数=NHK)

 

 もし死亡者数がピークを超えるなら、長かった第6波もようやく弊ブログの定義する感染後期に入る。ただ、毒性の強いオミクロン変異株の報道もあるので、全く予断を許さないことはいうまでもない。

 現時点で見掛けの致死率は0.151%だが、大阪府は全国平均よりかなり悪い0.178%である。東京都は0.067%だった。高齢者の死亡率が高い第6波では、本来東京都のような数字であるべきところ、小池百合子ネオリベ悪政でさえ全く相手にならない大阪維新の超極悪行政によってとんでもない数字を出しているというほかない。なお、大阪府及び東京都の見掛けの致死率は、下記Jun K氏のツイートに貼り付けられた表による。

 

 

 第6波について大阪と東京を比較すると、新規陽性者数では大阪は東京の72.7%だが、見掛けの致死率が東京の2.65倍であるために、大阪は東京の1.93倍の死亡者を出している。なお、新規陽性者数の変化を見ると、特に大阪が東京より先行して感染が進んだわけではない。それどころか、1月は大阪の新規陽性者数が東京の65.5%だったのに、2月は昨日までで東京の76.4%と増えている。ともに絶対数が少ないが、昨年12月には大阪の新規陽性者数は東京の51.6%に過ぎなかった。

 以上から、大阪の方が東京よりも感染の波が遅れて進行しているとみられ、従って死亡者数の東京都と大阪府との格差は今後さらに広がる可能性が高い。なお東京の方が大阪よりも感染の波の進行が早かった理由としては、東京の方が外部との接触が多いことに加えて、東京都内や神奈川県に米軍基地があることが考えられる。

 新型コロナによる惨劇は日本全国に広がっているが、ことに大阪は悲惨だ。維新府政が火に油を注いでいる。