時間帯がやや遅くなったが週間の新型コロナ陽性者数と死亡者数のグラフを示した記事を公開する。
昨日(5/14)、菅義偉が分科会で専門家の突き上げを食ったとのことで、急遽北海道、岡山、広島の1道2県に、16日の日曜日から月末の31日まで緊急事態宣言が出されることになった。それもそのはず、連休効果で先週は微増にとどまっていた新規陽性者数が再び大きく増え、死亡者数も前週までに引き続き大きく増えた。以下に昨年3月以降の7日間移動平均値の線形及び対数グラフと昨年10月以降の週間データの線形グラフを示す。
ご覧の通り、週間の新規陽性者数では第3波のピークを上回り、7日間移動平均でも第3波のピーク時とほとんど同じになった。また死亡者数の増え方は季節が暖かいというより熱くなってきているにもかかわらず明らかに真冬の第3波より速く、N501Yの強毒性を物語る。
ただ、死亡者数はともかく新規陽性者数は連休効果のためにグラフの形が歪んでいると思われる。状況がまともに把握できるのは来週以降になるだろう。
5月8日(土)から5月14日(金)までの1週間の新規陽性者数は45,098人(前週比28.7%増)、死亡者数は623人(同20.5%増)だった。第3波と比較すると、新規陽性者数は第3波ピーク時の1月9日から15日までの週の104.3%(過去最多)、死亡者数は同1月30日から2月5日までの週の90.9%に達した。また新規陽性者数の7日間移動平均値は、5月14日に6442.6人を記録し、過去最多を記録した1月11日の6495.0人の99.2%に達するとともに、前回の緊急事態宣言発出以降最少だった3月2日の978.4人の6.58倍に達した。
菅義偉が国会で「第4波」を認めない答弁を発したのはちょうど1か月前の4月14日だった。それから1か月で感染はここまで拡大した。