kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

大阪のコロナ死亡者数を過少に見せかけようとする悪徳弁護士・楊井人文(元産経新聞記者)の「偽ファクトチェック」に騙されるな

 昨日のプロ野球読売対阪神の首位攻防戦にして通算2000回戦は、2位の読売が首位阪神に5対3で勝ちやがったが、コロナ死者数の「伝統の一戦」では、2000人を目前にして2位大阪府が首位東京都に8人差と迫った。

 

 

 大阪府の死亡者の多さは一見異常に見えるが、第4波による大阪府の(見かけ上の)致死率はまだ1.0%でしかない。第3波では大阪府の致死率は2.6%に上った。N501Yは従来型より毒性が強いとのことだから、大阪府での死亡者はまだまだ出続けると考えなければならない。

 以下朝日新聞デジタルより。

 

news.yahoo.co.jp

 

第4波の死者、大阪府で急増751人 病床逼迫の危機的状況も影響か

5/16(日) 5:00配信

 

 大阪府新型コロナウイルス感染者の死者が急増している。5月に府が発表した死者数は月別の過去最多となり、15日時点で計487人。朝日新聞の集計では、府が「第4波」とする3月以降、府内の死者数は全国の2割超を占め、4月以降では3割を超える。府は感染者の急増が死者増加の要因とみるが、病床逼迫(ひっぱく)の危機的状況も背景にあるとみられる。

 

 府が毎日発表する死者には、前日以前に死亡した人も含まれ、実際の死亡日にはばらつきがある。

 

 1日あたりの発表死者数は、2月中旬以降、1桁が続いていたが、4月下旬から急増。5月に入って15人以上が続き、11日には過去最多の55人にのぼった。

 

 府が第4波とする3月1日以降に全国で発表された死者は、5月13日時点で計3403人。このうち府内の死者は計751人で22・1%を占める。4月1日以降では32・2%にのぼる。

 

 府の分析では、昨年10月10日~今年2月末の「第3波」の死者の平均年齢は78・0歳、60代以上が98・1%だったが、第4波では50代以下の死者が増え、75・2歳、93・1%になった。基礎疾患のない30代の死亡事例もあった。

 

 府は死者増加の要因に、感染者の急増を挙げる。4月13日~5月2日の20日間で、1日あたりの新規感染者数は4月19、26日を除き、1千人を上回った。4月28日と5月1日は過去最多の1260人だった。感染者数に占める死者数の割合(死亡率)は第4波は1・0%で、第3波の2・6%より低いが、感染者数の急増に伴い死者数が増える結果になっているという。

 

朝日新聞デジタルより)

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/5d77205eb8d04549f2da07840c1f9f3661e4eceb

 

 上記は大阪の現状を客観的に報道した記事だと思うが、これに噛みついた「弁護士」がいる。大阪の楊井人文(やない・ひとふみ)という人で、元産経新聞の記者らしい。それどころか楊井は「ファクトチェック・イニシアティブ」とやらの発起人で、「早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所招聘研究員」なる肩書きまで持っている。

 上記朝日の記事はYahoo! JAPANに掲載されたが、楊井は下記のコメント(というよりいちゃもん)をつけた。

 

朝日新聞の朝刊1面トップに掲載された記事です。文中に「府が毎日発表する死者には、前日以前に死亡した人も含まれ、実際の死亡日にはばらつきがある。」と書いてありますが、それならなぜ「実際の死亡日」ベースで集計し直さないのでしょうか。死亡日別の死者数も毎日発表されているのですから、死亡日別集計もたやすいことです。それをしないで、発表日別情報のまま、「(5月)11日には過去最多の55人にのぼった」といった指摘をするのは、手抜きにほかなりません。

大阪府で死者数が増えているのは事実ですが、死亡日別に集計すると、現時点で、1日あたりの死者数で最も多かったのは34人(4月30日、5月6日)です。直近1ヶ月間の1日平均死者数は約20人となっています。

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/profile/author/yanaihitofumi/comments/posts/16211342588444.ca0c.26534/

 

 楊井は馬鹿か、さもなくば意図的に大阪府の死亡者を少なく見せかけようとする詐欺師かのどちらかだ。たぶん後者だろう。

 なぜそのように決めつけるかというと、「直近1ヶ月間の1日平均死者数」の「約20人」という数字には、今後発表されてこの期間に加算される分が積み増されるからだ。つまり真の数値は十分な時間が経たなければわからない。現に、5月15日発表分には、前日の5月14日の死亡者21人に加えて、5月13日の死亡者12人が積み増されている。従って、「約20人」というのは過少な見積もりなのだ。5月1日から15日までの発表分である487人から求められる1日平均32.5人の方がまだしも現実に近い見積もりであることは明らかだ。この487人には確かに4月の死亡者分が含まれるが、16日以降に発表される死亡者のうち1〜15日の死亡者があとから積み増される。0次近似としてはその差し引きをゼロとするのが普通だ。

 楊井はTwitterも開設していて、そこでも上記と同じような妄言を発している。

 

 

 楊井は、ご丁寧にもグラフを用いて詐術を全開させている。

 

 

 楊井のTwitterrサイトには "factcheck" という文字列が含まれているが、実際に楊井がやらかしているのは詐術だ。

 楊井が示したグラフは、死亡者は5月6日が最多で、以降順調に減少していることになっているが、最近の日付の分ほど死亡者数が多く積み増されるので、最終的にはこのような単調減少のグラフには決してならない。そのことは、たとえば今から1か月後の6月中旬に死亡日別の死亡者数がどうなっているかを検証すれば明らかになる。

 ところが、こんな程度の低い楊井の詐術に騙される単純な人間もいる。

 

 

 こういう単細胞の人間が吉村洋文や大阪維新の会を支持するのだろう。

 

 ところで私は、この楊井と同じような詐術を過去にやっていた人間を知っている。かの宮沢孝幸だ。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 宮沢の詐術を思い出すために、上記記事から一部を引用する。

 

(前略)宮沢の詐欺師ぶりは半端ではない。たとえば宮沢は、12月13日午前7時54分に下記のツイートを発していた。

 

 

 このツイートで宮沢は、13日朝の時点から見て「一昨日」に当たる11日には、東京都の陽性者は17人しか出ていないかのような印象を読者に与えている。午前7時54分の発信だから、事実上12日夜までに確認された11日発症者の数だろう。宮沢はこれをもって、「第3波は既にピークアウトしている」と言いたかったわけだ。

 

 下記ツイートは宮沢のツイートの詐術を指摘したものだ。

 

 

 つまり、11月17日の発症者は、翌18日には12月11日発症者と同じ17人しか確認されていないが、その後数が積み上がって、2週間後の12月1日には314人、さらに同10日には320人に達したのだ。なお、12月27日午前11時現在ではさらに1人増えて321人になっている。下記東京都のサイトで確認した。「その他 参考指標」のタブをクリックすると参照することができる。

 

stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp

 

 それでは宮沢がツイートで言及した12月11日の発症者はというと、11月17日と奇しくも同じ321人になっている。なお949人の陽性者が確認された12月25日の発症者は、翌日なので14人にとどまっている。もちろんこれも最終的には何十倍かに増えるはずだ。(後略)

 

出典:https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2020/12/27/114403

 

 宮沢は死亡日ではなく発症日を過少に見せかけようとして「騙しのツイート」を発信したが、現在は嘘がバレたためか、上記記事で引用した宮沢のツイートは削除されている。

 宮沢は明らかに読者を騙そうとしてツイートを発信したと思われるが、それは楊井にしても同じだろう。彼らは地元の人々を騙してまでも吉村洋文や大阪維新の会菅義偉に取り入ろうとすり寄っているのだ。

 虫酸が走る。