5月13日に新型コロナの国内死亡者数が3万人を超えたと報じられたばかりのタイミングで、コロナの大阪府内死亡者数が5千人を超えたと報じられた。朝日新聞デジタルより。
以下引用する。
コロナ感染死、大阪が全国初の5千人超に 死者6人に1人が大阪府内
2022年5月19日 17時19分
大阪府で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、新たに7人増えて5005人となり、全国の都道府県で初めて5千人を超えた。
国内の死者は3万人を超えているが、6人に1人が府内の死者になっている。
府内の死者のうち4割近くは、府が昨年12月17日の開始とする「第6波」以降で、年齢別では70代以上が9割超を占める。第6波では府内の高齢者施設などでクラスター(感染者集団)が多発し、死亡する人が相次いだ。
府内の死者は、昨年2月8日に1千人を超え1009人、同5月18日に2千人を超え2014人、同10月8日に3千人を超えて3003人となった。第6波のオミクロン株の感染拡大で、今年3月3日に4千人を超えて4002人となり、さらに2カ月半で1千人増えた。
(朝日新聞デジタルより)
ほとんど同じタイミングで全国3万人、大阪府5千人のコロナ死が報じられたのだから覚えやすい。以前にも弊ブログ記事に書いたことがあるがm大阪府の人口は日本全体の約7%だから、7%の人口比率で17%の死亡者という覚え方もある。大阪の新型コロナ死亡率は全国平均の2.4倍なのである。
こうなった大きな要因の一つが、大阪維新の会の府政・市政による医療費の削減だ。新自由主義の施政下では平均寿命が短くなることを「日本の常識」とすべきだろう。
呆れたことに、維新の政治家たちは「大阪のコロナ死が多いと言っても、死んでいくのは老人ばかりだ」などと言って若者に媚びているつもりでいる。しかし人間誰しも歳をとるのである。人間は誰でもいつかは死んでいくのだが、何も新型コロナで死ぬ必要などない。大阪府に住んでいれば、それだけ余命の期待値が短くなる。私は大阪府出身だが、リタイアして大阪に住みたいとは全く思わない。出身地の荒廃ぶりに心が暗くなることは少なくないけれども。
また、財政支出の使い道を議論する際にも、それでなくても今までも行われてきている軍事費の拡大を、現在のウクライナ戦争を奇貨として自民党がさらに推進しようとしているようだが、これは社会保障や医療に財政支出が使われなくなることを意味するから、さらに日本全体の平均寿命を縮める方向にしか作用しない。
軍事費の大幅拡大などもっての他である。