kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新年早々、緊急事態宣言再発出が争点に。しかし「後手後手の菅」はすぐに動きそうにもない

 三が日から首都圏一都三県の知事が政府に緊急事態宣言の発出(発令)を要請し、9か月ぶりに宣言を出すべきか否かが焦点になってきた。

 前回の緊急事態宣言は昨年4月8日に出されたが、その前の週の月曜日だった3月30日に東京都が発表した新規陽性者数は13人だった。今日(1/4)も月曜日であり、週のうちもっとも陽性者数が少なく発表される日だが、最少でも500人を下回るとは考えづらい。3月末と現在とを比較すると、陽性者の捕捉率は当時の10%より低く、現在は50%より低い状態で、おそらく捕捉率は5倍かそれ以上にはなっていると思うが、それでも前回の宣言発出時よりも現在の方が感染状況はずっと深刻で、大阪府や東京都、それに兵庫県や神奈川県などでも既に医療崩壊が起き始めているとみられる。

 しかし、「ネオリベの菅」に加えて「後手後手の菅」との異名を送りたい菅義偉は、緊急事態宣言を出すつもりなど毛頭ないようだ。鍵を握るのは今週から来週にかけての感染状況であって、3が日はさすがに大晦日よりも新規陽性者数は少なかったが、これは「連休効果」とみられ(この効果は今日も続くだろう)、連休の効果が消えてゆく明日以降の新規感染者数によって、菅政権が緊急事態宣言発出に追い込まれる可能性がある、というより可能性が高い。

 

 

 問題は、上記ツイートの左側に表示されたグラフで、第3波の曲線の立ち上がりがいったん鈍化したあと、再び急激に立ち上がったことだ、もしかしたらこのあたりからイギリスや南アフリカ経由の(あるいは日本国内でも発生したかもしれない)、感染力の強い変異種の感染が広がり出したのではないか。そうだとすると、4月に出された緊急事態宣言の時よりも厳しい抑え込みをやらなければ感染拡大は抑えられない。

 それでなくても、先週は新規陽性者数の増加率に比べて死亡者数の増加率が低かった。これは感染の波の初期に見られる傾向だから、人の流れを強く抑止するタイミングに既に至っているとみなければならない(本当は昨年12月後半からこの時期に入っていた)。

 ここで「後手後手の菅」がいつものように後手に回るようだと、また感染拡大がひどくなるが、残念ながら多分そうなるだろう。

 新年早々気が滅入る記事ばかり書いているが、今年は長くつらい冬になりそうだ。