2月の日本国内新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数は1月の3割弱に減ったが、死亡者数は横バイだった。以下に対数グラフを示す。なおデータはNHKの集計*1による。
2月の新規陽性者数は40,887人、死亡者数は2,114人だった。1日あたりでは、2月は1月と比較して新規陽性者数が29.2%、死亡者数が104%だった。
9か月前に同じタイミングで緊急事態宣言を発出した時にはどうだったかというと、昨年5月は同4月と比較して新規陽性者数が19.7%、死亡者数が109%だった。
緊急事態宣言の効果は、今回の方が規制が緩やかだった分小さかったが、人の移動を制限することで感染が抑えられることが改めてはっきり示された。
ただ、昨年5月は緊急事態宣言が終了するや、その2週間後くらいから新規陽性者数が増加に転じた。今回は、首都圏においてはまだ宣言が終了してもいないのに横バイか、この土日などは逆に増えている恐れさえある数字が出てきた。
首都圏1都3県の緊急事態宣言を予定通り7日に終了するかどうかは慎重に見極めるべきで、場合によっては延長した方が良いと言わざるを得ない。