kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

南ドイツ新聞が「日本はコロナ加速器」「中止は権力の敗北」と論評/東京・大阪の大規模接種センターの予約枠に8割以上の空き

 東京スポーツ経由だが、南ドイツ新聞が東京五輪に関して「日本はコロナ加速器」、「中止は権力の敗北」と評する痛烈な批判記事を載せたとのこと。

 

 

 また東京と大阪の大規模接種予約センターは予約の8割以上が空いているという。

 

 

 この「自衛隊大規模接種センター」は、予約システムに不備があったり運営会社の経営顧問に竹中平蔵がいたりした曰くつきのものだが、始まりは官邸官僚の思いつきで、それに飛びついた菅義偉が「ツルの一声」で急がせて突貫工事で実現させたものだといわれている。要するに「おい、東京五輪をやるから急いでワクチンを打て」と高齢者をせかしているわけで、そんなものは自治体から連絡を受けたら粛々とワクチンを打ってもらえば良いと思うのが普通だろうし(少なくとも私はそう思って順番がくるのを待っている)、あとになるほどワクチンに関する情報も増える。だから予約に大量の空きが出るのは当たり前だ。

 しかも、焦ってワクチンを早く打ってもらったところで、それが「権力の敗北」を免れさせたり、ましてや「コロナの加速」を助ける結果にしかならないのであれば、なおさら何の意味もない。菅政権にせよその前の安倍政権にせよ、あるいは東京や大阪や北海道の知事たちがいったい新型コロナ対応で何をやったというのか。東京五輪の延期された開催予定日が迫ってくる前は、ひたすら彼らは新型コロナの側に立って戦っていたとしか思えない。

 たとえば小池百合子は、パブリックビューイングの会場設営のために代々木公園の木を切って批判を浴びると、その会場でワクチンの接種をやるなどと思いつきを口にした。しかし自衛隊の大規模予約センターで予約に大量の空きが生じるくらいだから、これからクソ暑い季節になるのに野外で行われる接種になど行くはずもない。しかもマスメディアの報道とは違って代々木公園のパブリックビューイングは正式に中止になったわけでもない。またパブリックビューイングの予定地は代々木公園ばかりではなく井の頭公園などでも予定されており、井の頭公園については武蔵野市が中止を都に申し入れているのに小池はこれを無視している。こういうことをメディアはなかなか言わない。だから、立憲民主党びいきと思われる人間が「小池都知事東京五輪開催を止めたくてたまらないのではないか」などとツイートに願望を書いたりする。こういう人は4年前に小池が「排除」宣言をやらかす直前まで小池に期待をかけていたのではないかと勘繰りたくなる。現に、小池が都知事選に初当選した2016年の終わり頃に「小池都知事民進党の連携にちょっとワクワクする」とブログに書いたお方がいた(もちろん前記の呟きの主とは別人)。

 大規模予約センターの予約も埋まらない中、代々木公園をワクチン接種会場にするという小池の案も撤回されるのではないか。私はそう予想しているのだけれど。今の新規陽性者数の減り方だと代々木公園でのパブリックビューイングもできるかもしれないぞ、と小池は思っているのではなかろうか。