kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

枝野幸男が辞意を表明/小川淳也は今回は自重すべきだ

 まあ筋論から言えば辞任相当ではあるのは確かだけど。

 

www.asahi.com

 

 上記は朝日新聞デジタルの「会員記事」だが、無料部分を以下に引用する。

 

立憲・枝野代表、辞任の意向 「ひとえに私の力不足、新しい代表を」

2021年11月2日 13時19分

 

 立憲民主党枝野幸男代表は2日、国会内で開いた党執行役員会で、衆院選で敗北した責任を取り、代表を辞任する意向を表明した。

 枝野氏は執行役員会の冒頭、「ひとえに私の力不足。政権の選択肢として次のステップを踏み出すことが役割で、新しい代表のもと、新しい体制を構えて、来年の参院選、次の政権選択選挙に向かっていかなければならないと決断をした」と語った。

 首相指名選挙が行われる特別国会の閉会日に枝野氏が辞任し、代表選はその後、党員やパートナーズなどが参加した形で行う考えも示した。

 立憲は10月31日投開票の衆院選で初めて、共産、国民民主、れいわ新選組社民の5党などと217選挙区で候補者を一本化する「野党共闘」を行った。

 自民党甘利明幹事長や石原伸晃元幹事長を小選挙区で落選させるなど、各地で接戦に持ち込んだが、獲得議席が96に終わり、公示前の109議席から減らした。とくに比例票が約1100万票にとどまり、公示前の61議席から39議席へと減らしたことが響いた。

 辻元清美副代表や平野博文選挙対策委員長らが落選し、小沢一郎氏や中村喜四郎氏といったベテランも相次いで小選挙区で敗れた。枝野氏自身も小選挙区で自民前職に6千票差まで迫られ、日付が変わるまで当選確実が決まらなかった。

 このため、党内からも枝野氏の辞任を求める声が上がっていた。

 枝野氏は1993年の衆院選日本新党公認で初当選。民主党政権官房長官経済産業相などを務めた。2017年の衆院選で、小池百合子東京都知事の立ち上げた「希望の党」と民進党の合流にあたり、リベラル派の議員が「排除」されそうになった際、「原発ゼロ」などを明確に掲げた旧立憲民主党を立ち上げ、野党第1党に躍り出た。

 その後、昨年9月には国民民主党の一部と合流して衆参150人規模の政党に拡大したが、政党支持率は5%前後で低迷していた。

 

「有為な仲間がたくさん戻ってくることができず・・・」

 

 立憲民主党枝野幸男代表が2日に国会内で開かれた党執行役員会で語った辞任表明は以下の通り。

 この総選挙、みなさんには全…

 

朝日新聞デジタルより)

 

出典:https://www.asahi.com/articles/ASPC24DS0PC1UTFK003.html

 

 結党当時に目指したはずのボトムアップの政治はついにできず、それどころか山本太郎ほどではないが「信者」を少なからず抱えるリーダーになってしまったこと、衆院選直前の「東京8区騒動」では「真犯人」が都連の前職(今回は選挙区で当選した)だったが、彼が平気で党の利益に反する動きをしたのを野放しにしていたことに象徴される党のガバナンスのガバガバさ、それに共産党と共闘を組む一方で経済政策を元みんなの党江田憲司に任せる首尾一貫性のなさで何がやりたいのかわからない政党になってしまったことなど、私も枝野幸男に対する不満を少なからず持っていた。

 しかし、今回は枝野が辞任しない方が良いと思ったし、その主旨の記事を弊ブログにも書いた。理由は、誰が後任になっても舵取り(采配)は枝野よりももっとずっと不安定になることが目に見えているからだ。これは、枝野が後継者を育ててこなかったという批判にもつながるのだけれど。

 朝日が野党共闘を壊れやすいガラス細工と評した記事をちらっと見た。そのガラス細工で決勝戦を戦うところまでは行き、決勝戦でも一応勝負にはなったが、競り負けた。

 政治は結果が全てだから、いかに僅差の負けであろうが負けたら責任を取るのは当然だ。しかし後継の適任者がいない*1。枝野はずっと、右手を右に、左手を左に、それぞれ強く引っ張られる状態で両足を踏ん張って姿勢を保ってきたが、その足を引っ張ろうとした勢力は少なくなく、特にネットには多かった。彼らの中にはたとえば小川淳也を熱烈に応援する人たちがいる。だが、小川には枝野の後任は務まらない。今回彼が(間違って)後任になるようなら、立民は2013年、14年、19年のヤクルトスワローズ小川淳司監督)のような結果しか残せないことは絶対に間違いない。同じ人が監督を務めたスワローズでも、2011年のような「惜しい」結果や、2010年*2、12年、18年のような「評価できる部分が多い」結果を残すことさえできない。このことは100%の自信を持って断言できる。

 私は小川淳也を必ずしも買わないわけではない。少し前に書いた通り、2016年の参院選香川県選挙区の野党統一候補共産党候補とするのに、小川は骨を折った。今回の選挙で1区と2区を民主・民進系が占めたことからわかる通り、決して民主系が弱くなく、それどころか西日本では有数の強さを持つ(但し政党支持率自体は決して高くない)香川県で最初に共産党の統一候補を立てるという、民主系がもっと弱い他の自治体でさえ誰もやらなかったことをやった胆力は高く評価されるべきだ。

 しかしその反面、小川には危なっかしいところが多い。政治はプロ野球よりずっと厳しいから、某ライアン党首、もとい投手のように防御率が悪くても9勝できるなんてことはあり得ない。

 下記黒川滋(くろかわしげる)氏のツイートに強く共感する次第。

 

 

 温存。いい言葉ですね。心から強く共感する。元朝日の鮫某のような奴には全く共感しない。あんな奴に限って、早々に小川淳也をdisり始めるに違いない。

 なお、上記黒川氏のツイートは、下記ツイートを承けたもの。

 

 

 本当にその通りだと思う。小川淳也氏よ、今は自重すべき時だ。2009年に香川1区であなたに投票した一人として、僭越ながらご忠告申し上げたい。

 そうそう、今夜はnews23を見なくっちゃ。

*1:これは山本太郎の某組も一緒、というより某組の方がはるかにひどいことを注記しておきたい。

*2:この年のスワローズの順位は4位だったが、それは5月途中まで(だったと記憶する)監督を務めていた元読売の高田繁がボロボロの成績だったせいであって、シーズン途中から監督を務めた小川淳司はみごとにチームを建て直し、8月には10連勝を記録してAクラス入りも狙えるかと思わせたのだった。しかしその連勝を止め、その後もスワローズの上位進出を阻み続けたのが、2003年以降ずっと苦手にしている阪神タイガースだった。しかし9月にはその阪神に甲子園で連勝して、阪神のマジックを消した。結局阪神も優勝できなかった(中日が優勝)。なおこの年もっとも痛快だったのは、阪神が横浜との最終戦に負けたおかげで2位に浮上した読売と戦った東京ドームの最終戦で9回に同点に追いつき、延長10回に勝ち越して読売を3位に突き落としてやった試合だった。