kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

2022年の参院選の比例票は19都府県で維新が立民を上回った。東京も神奈川も維新が立民を逆転し、愛知でも維新が立民に肉薄した

 私は立憲民主党の支持者ではないばかりか、泉健太が同党の代表を務めるようになってからは立民を批判する立場にあるが、「立憲ナビ」というツイートアカウントは昨日知った。「立憲民主党の情報を集める非公式アカウント」と書かれているものの、一昨年の衆院選のあとは更新頻度がきわめて少ない。それもそのはず、2021年12月に、同じ運営者による別アカから公開を休止するツイートが発信され、「立憲ナビ」がそれをリツイートしていた。

 

 

 しかしその後も思い出したように稀にツイートが発信されている。たとえば一昨年の衆院選と昨年の参院選について、立民と維新との比例区得票率の比率を示す2件のツイートを発信していた。

 

 下記は2021年衆院選の維新/立民得票比で1以上、つまり維新の方が比例票が多かった順に並べた表。上位のみ表示されている。維新が立民を上回ったのは、近畿6府県を含む8府県だった。近畿以外では富山と徳島で維新が立民を上回った。

 

 

 それが、泉執行部になって行われた昨年の参院選では、一気に19都府県で維新が立民を比例票で上回るようになった。「都府県」という言葉からわかる通り、東京都でも維新は立民の1.1倍の比例票を得た。神奈川県は東京都よりさらにひどく、維新は立民の1.20倍の比例票を獲得している。民主・民進系の王国だと思っていた愛知県は19都府県には含まれないが、四捨五入すると1.00倍であり、維新はあの愛知でも立民に肉薄する比例票を得ていた。全然知らなかったので驚かされた。また泉健太ともども維新にすり寄る傾向の強い小川淳也の選挙区である香川でも、維新は立民の1.03倍の票を得た。

 

 

 これほどの大惨敗を喫しながら泉が立民代表を引責辞任しなかったことは異常だと私は思う。

 地方選でも立民票は激減しているが、注目すべきは左派票が共産に逃げたりしているわけではなく、共産票もまた激減していることだ。それどころか自民票も公明票も減っている。なお近年の公明票の激減については三春充希氏が分析している。

 下記は2022年8月28日に行われた大阪府松原市議選での主要政党の得票数を前回の2018年とで比較したツイート。

 

 

 安倍晋三が殺されて統一教会問題が明るみに出たあとに行われた選挙だったことと、維新が特に強い大阪府での選挙だったという理由があるのだろうが、自民批判が立民や共産には全く追い風になっていないことがわかる。得票率の前回比は維新33%増、自民14%減、公明16%減、共産27%減、立民18%減となっている。立民は大阪では票の絶対数が少なく、主要政党というより泡沫政党というべきだが、それだけ小さくなってもなお、減少率は自民や公明より悪い。減少率に関してはその立民よりさらに悪いのが共産だが、そういえば共産も国政選挙に負け続けているのに志位和夫が総括を拒否した。年明けの5日に行われた第7回中央委員会総会でも、志位の独裁体制が強化されるだけに終わったようだ。

 

 大阪では、枝野執行部から泉執行部に代わって総支部長がほとんどいなくなった。

 

 

 大阪2区の尾辻かな子氏も総支部長から外されている。尾辻氏はしばしば泉を批判するツイートを発信しているが、むべなるかなである。また、立憲ナビのツイートにはないが、私の選挙区でもある東京15区の井戸まさえ氏も総支部長から外されていて、それは枝野執行部時代に交わされた口約束を違えるものだったようだ。この件はnaoko氏のツイート経由で知ったが、別の記事で取り上げたい。

 ただ、宇都宮優子が総支部長から外されたことだけはまともだ。それで小沢一郎がおかんむりなのかもしれない。

 最後に枝野代表時代と泉が代表になったあとの都道府県連代表を色分けした一覧表。旧立民系を青色、民民(希望の党を含む)を黄色、社民系を赤色、山本太郎系をピンク色(笑)、その他を灰色で色分けしているが、これはもう一目瞭然、民民・希望系が大幅に増えた。数をカウントすると、民希系20人、立民系19人、社民系2人、山本系1人(広島の佐藤公治)、その他5人である。わざわざ民民・希望系を立民系より1人だけ多くしたあたりが笑えるが、この表などを見ると、野党代表といえどもたいへんな権力者なんだなあと改めて思う。

 その権力者が元旦早々発したのが、乃木神社への初詣のツイートと、それに続いて発信されたいくつかの開き直りのツイートだった。