小沢一郎は選挙区で負けたが、安倍晋三のプレゼンスも昨年の二度目の総理大臣「投げ出し」後、確実に低下している。但し有権者に対しては。自民党内では相変わらず実質的な最高権力者であり続けているようだけど。
安倍晋三のTwitterを見てみたが、応援した候補落選しすぎでは?
— はいさい毎度 (@rikkokushiji) 2021年11月5日
接戦区のテコ入れだから当たり前と言えば当たり前だが、自民があれだけ接戦に勝ったのに街頭で人は集めるが票は集められないなんて疫病神でしょ
15勝27敗かな
— はいさい毎度 (@rikkokushiji) 2021年11月5日
安倍元にはもっと全国の自民党議員の応援演説に入ってほしい
わが東京15区にも安倍晋三はやってきた。無所属ながら自民党が推薦している元次世代の党にして、日本維新の会在籍当時の2012年衆院選に当選したこともある元職・今村洋史を応援するために。
しかし今村は惨敗した。私は開票日当日に追加公認された柿沢未途(そういやついに細野豪志も念願の自民党入りできたね! おめでとう)との共倒れを期待していたのだが、柿沢の3分の1強(惜敗率34.92%)しか得票できず、井戸まさえ(惜敗率77.34%)、維新の新人・金澤結衣(惜敗率58.85%)にも及ばない4位の得票だった。今村は得票率11.17%、あわや供託金没収だ。自民党東京都連はなんだってこんな奴推薦したんだよ、もっとマシな候補出せよ、本当に柿沢を倒して勝つ気があったのかよ、と文句も言いたくなる。ちなみに日本第一党の桜井誠は、地元名物の無所属・猪野隆(元国税庁職員。「おっさん東大生」のポスターは地元の人なら誰でも知っている)にも及ばない6位で、得票率3.96%、惜敗率12.39%の惨敗だった。桜井は掲示板へのポスター貼りすらろくすっぽやっていない惨状で、桜井のポスターだけ貼られておらず他の6人のポスターが揃っている掲示板が区内で多く目についた。
今回の衆院選で東京15区では地元に密着してきた候補が大方の予想よりも得票が多かったといえるのではないだろうか。そういや大阪11区ではついに自民党のかつての「ゆかりたん」こと佐藤ゆかりが比例復活もできない落選となった。小泉郵政選挙の「刺客」の政治生活はいっこうにパッとしないままだった。片山さつきは悪目立ちしてやがるが*1。
話が逸れまくったが、安倍晋三としては安倍なりに、自分の思想信条や主義主張に合致した候補を優先的に応援したのであろう。その結果が「15勝27敗」だというのだから、安倍がひいきするような極右復古派の未来は暗いということだろう。