kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

×××新選組をめぐる状況が「山本太郎の求心力の低下」ではなく「遠心力の増大」だと考える理由

 昨日公開した記事の「はてなブックマーク」コメントより。

 

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山本太郎の周りで急に遠心力が強まった - kojitakenの日記

求心力の低下を遠心力の増加と表現するのは最近アリなのか、もっと強めのニュアンスがあるのか

2022/05/11 20:19

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山本太郎の周りで急に遠心力が強まった - kojitakenの日記

遠心力が強まるということは山本太郎が振り回していることを意味するので求心力の低下とは違うという理解でよい?

2022/05/11 20:55

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山本太郎の周りで急に遠心力が強まった - kojitakenの日記

求心力低下⇔遠心力増加 の差異は、やはり能動的に振り回しているか否かでは。前者は氷の融解の如く徐々に遊離してくイメージだが、後者はブン回された挙げ句「こりゃたまらん」と勢い良く飛んで逃げるイメージ。

2022/05/11 22:01

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山本太郎の周りで急に遠心力が強まった - kojitakenの日記

碌でもない人が離れて行ったということは良いように見えてくる件。

2022/05/11 23:32

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 だいたい上記のコメントに尽きると思う。

 

 今回観測されている現象はかなり珍妙なものだ。

 最後に「碌でもない人が離れて行った」とのブコメがあり、これに特定の人士(さる×××の関係者)が1人で大量のスターをつけている。

 確かに、ろくでもない人たちが離れていったのだが、離れていった人たちはいずれも権威主義者であり、山本太郎に惹きつけられる力が本来きわめて強いはずの人たちだ。その彼らが離れていったのだから、山本太郎が「ジャイアントスイングをやっている」としか解釈できない。だから「急に遠心力が強まった」と書いた。

 まともな人たちが離れていく、つまり求心力が低下する段階は今から少し前にあった。×××がロシアのウクライナ侵略開始に対する国会の非難決議に反対した頃で、これはさすがに少なくない支持者の離反を招いた。それは下記ブコメに反映されている。

 

山本太郎の周りで急に遠心力が強まった - kojitakenの日記

ロシア寄りの言動が信頼失ったよなあ。。。陰謀論に引っかかりやすい体質をなんとか治してくれ。

2022/05/11 22:47

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 こうしてまともな人たちが離れていき、ろくでもない人たちばかりが残りつつあるというのが、今回遠心力が働き始めた前段階としてあった。

 すると×××は、社民党参院選候補予定者を強奪するという傍若無人の行為をやらかすなどした。そのあげくに、残った「ろくでもない人たち」をも振り切るような何らかのアクションが集団の内部で行われつつあるのではないかとの仮説を私は持っているわけだ。

 最後には、「そして誰もいなくなった」結末が待ち構えているのではないかと予想する次第。

 なお、×××の大きな特徴として、ブレーンが誰かもはっきりしないことが挙げられる。斎藤まさしはとっくに離れてしまったのか今も強い影響力を持っているのか。植草一秀との関係はどうなのか。あるいは最近よく聞く伊勢崎賢治との関係は、などなど。かつては「日本経済復活の会」という極右民族主義兼反「グローバリズム」系の集団との関係が強かったようだが、現在ではサイトの更新が滞るなどしている。

 しかしこれらの背景は、カリスマ指導者・山本太郎の強い威光に隠れてしまっており、外部からは窺い知ることができない。不透明もいいところなのである。実際には山本に与える影響力が強い少数者による寡頭制で党(組)が運営されていると見られるが、これは反民主主義的であるとともに反リベラル的な党運営であると断じるほかない。

 現在のいわゆる「立憲野党」*1が×××に対してとるべき姿勢は、共闘参加の呼び掛けでも対決でもなく「相手にしない」ことに尽きるのではないか。昨年の衆院選での東京8区騒動を教訓にすべきだ。

 なお、前述の通り×××新選組の党運営が不透明であるためにその怪しさが十分知られていないことに加えて、人間社会にもっとも強く働く惰性力により、今夏の参院選ではまだ×××新選組に一定の得票力が残っていると思われる。参院選では比例2議席にどの選挙区から出るか不明の山本太郎(最後には比例に回るとの予測も一部でされている)が選挙区で当選すれば最大3議席獲得の可能性がある。しかし党(組)の中核部が空洞化しつつある現状を考えると、さらなる党勢(組勢)拡大の見通しは全くないとみるほかない。

 ウクライナ戦争に対する姿勢に加えて、かねてからの陰謀論体質がいっこうに改まらないためにまともな支持層が痩せ細り、現在詳細は不明だが山本太郎がトンデモ勢力を強い遠心力で振り払っていると推測される状況を考えると、そう遠くない将来に、かつて小沢一郎が得意とした「解党」劇が待ち構えていても不思議はないという気がする。

 そう、党(組)の解散に備えて、本来山本太郎に強烈に惹きつけられる性質を持った人たちを強引に振り払い始めているというのがもっともありそうな仮説だ。現在の私はこのように考えている。

*1:立憲の名を冠する立憲民主党のほか、共産党社民党をあわせて「立憲野党」と呼ばれることがある。この呼称が妥当か否かの議論は今回は行わない。