kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

×××新選組における山本太郎独裁制のルーツは民主党小沢一郎G(のち「生活の党と山本太郎となかまたち」等)だ

 そういえば、はてなでは "kechack" と名乗っていた下記ツイート主の御仁に、kojitakenは共産党批判だけはしない*1から共産党支持者だと思っていた、とどっかで書かれたのを目撃したことがあったのだった*2。もう相当前の話だ。それよりさらに前に、御仁が活発に「はてなダイアリー」を更新していた頃には結構交流があった。御仁は現在も立民リベラル系のシンパと見受けられる。

 しかしその御仁こと "Oricquen" 氏の下記ツイートはいえている。氏がアンチ小沢一郎だったかまでは覚えていないが、どうやらそうだったようだ。下記の呟きを目にした*3

 

 

 小沢一郎のグループ(その後「国民の生活が第一」、「生活の党」、「生活の党と山本太郎となかまたち」、「自由党」などと改称したあと、立民に吸収された)には強烈な組織内統制があった。小沢一郎は「イラ菅」こと菅直人とは対照的に、面を向かって自らと異なる意見を述べる人に対しても愛想良く接するが、分かれた後に掌を返して遠ざけるという習癖があった。電話に出なくなるというのが典型的な小沢の手口であり、毎日新聞の故岸井成格もそのようにして遠ざけられたと語っていた。

 

 その小沢グループ内(民主党から分かれたあとは党内)にはお目付役がいた。山岡賢次である。もともとは山岡荘八(本名・藤野庄蔵)の秘書で、その婿養子になったため藤野姓となり、政界入りに際して山岡荘八の虎の威を借りて「山岡」を名乗った。当初所属した政党は当然ながら自民党であり、それも清和会に属していた。典型的なタカ派の政治家である。小沢一郎田中角栄系ながら、その主義主張は田中派らしからぬネオコンネオリベ系だったため、山岡賢次とは波長が合ったのだろう。新生党新進党、旧自由党(1998年結成)と、山岡は小沢と行動を共にした。1998年結成の旧自由党が「自民党より右」の政党と目されていたことなど、今覚えている人は少ないだろう。

 この山岡賢次が「小沢ガールズ」たちを締めつけていたのである。「小沢ガールズ」など、この呼称が普通に通用していた2012年までから10年経った現在では、差別的であって到底許されない呼称だが、10年前には普通に通用していた。

 この事例から連想したのが、戦前の共産党で行われていた「ハウスキーパー」制度だった。この制度について、今年出版された中北浩爾の『日本共産党』(中公新書)で批判的に記述されているといって佐藤優が鬼の首を取ったようにはしゃいでいるらしいが、ハウスキーパー制度など1970年代に立花隆が書いた『日本共産党の研究』(講談社文庫)に詳述されている。軍畑先輩が下記ツイートで指摘する通りだ。

 

 

 しかし立花隆の本にはハウスキーパー制度の差別性に関する批判的な視座はなかった。それどころか正当化さえしてたっぽいことは上記軍畑先輩のツイートが示唆する通りだ。このあたりが1930年代の日本共産党及び1970年代の立花隆の歴史的限界だ。立花についていえば、彼はその後もマッチョ的な問題発言を結構していたらしい。「知の××」という私の全く好まない立花の形容において、「××」は「キョ」に強勢を置いて発音される固有名詞(弊ブログのNGワードの一つ)だったのかもしれない。

 また話が逸れた。この記事で論点の中心は、山本太郎の政党(組)である×××新選組の独裁的党運営のルーツは小沢一郎にあるということだ。

 その小沢は、いまや立憲民主党の「一兵卒」である。こんな小沢を抱え込んでいること自体が立民の限界をよく表しているように、私には思われる。

*1:そういう時期があったかも知れないが、それは「社民(主義)の人間は科学的社会主義の政党(共産党)を批判するな」と言われたから、ああ、議論ができない相手ということかなと考えて、あえて共産党に触れなかっただけのことだ。しかし2015年に共産党が「野党共闘」に積極的な路線に転換したので、それ以降は共産党論を解禁することにした経緯がある。

*2:それが今では「某暴犬」ことbogus-simotukare(たまにはこの人のHNも書いておかないとあまりにも読者に不親切かもしれないと思い、今回は例外的に明記することにした)のブログのコメント常連氏(赤字部分はコメント欄で指摘を受けて追記したもの。某自身が書いたものではなかった)に「あいつは立民の批判だけはしない」と言われている。何のことはない。Oricquen氏にせよ某暴犬にせよ、その人自身の立場によって見る目にバイアスがかかっているだけの話だ。私は基本的に無党派の一社民主義者である。

*3:落語に関する無知に起因する誤りをコメント欄で指摘されたので、当該箇所を削除していたところ、うっかりリンクを消してしまい、元ツイートのURLがわからなくなってしまいました。リンクがおわかりの方がおられたらご教示いただければ幸いです。