「せつなりっとく」と名乗る御仁のツイートより。
こたつぬこ界隈の野党支持者が限界系の新名称としてパターナリズム左翼とか言い出しててゲラゲラ笑って(笑えない)しまった それ、そもそもずっとあんたらがパターナリズムを押し付けようとしても乗ってくれない人を叩くための概念やないか自己紹介かなんかか
— せつなりっとく (@setsuna0417) 2023年4月28日
悪いが、「何言ってんだ、こいつ」としか思えなかった。
「限界系」と「パターナル」とでは概念が全然違う。
「限界系」というのは、自分が腐したい相手が「中庸から外れた極端なことを言っている」という意味だ。
「パターナル」はもともとの対義語が「マターナル」であることから明らかな通り、父性を表す言葉で、だからパターナリズムは家父長制とか父権制とかを意味する。現某元号新選組に属している高井崇志が旧立憲民主党に属していた2017年に、中島岳志が同党の勉強会で「リベラルの対義語は『保守』ではなく『パターナル』(権威主義)だ」と教えたらしい。
立憲民主党の勉強会で、東京工業大学の中島岳志教授から、「リベラル保守」についての講話をお聞きしました。
よく間違われるのですが、「リベラル(寛容)」の対義語は「保守」ではなく、「パターナル(権威主義)」です。(後略)
私はリベラルを「寛容」、パターナルを「権威主義」とする中島岳志の用語法が妥当だとは思わない。家父長制であれば権威主義的だとはいえるが、権威主義的であればそれは家父長制だとはいえないだろう。パターナリズムと権威主義とは同義語ではない。
しかし、どうやら政治の議論においては「権威的パターナリズム」を単に「パターナリズム」と呼ぶことが多いようだ。この用語法だとパターナリズムは「アンチリベラル」を意味する。これはネトウヨの属性の一つだ。
しかし「アンチリベラル」はネトウヨを含む右翼だけの特性ではない。左派・左翼にも「アンチリベラル」は少なくない。とりわけマッチョ的なカリスマ指導者が「あなたを幸せにしたいんだ」と叫ぶ新選組支持層ではパターナリズムが支配的で「アンチリベラル」の気風が強い。
ツイッター政治おじいちゃんお化け氏は政治関係のツイッタラーの中でも代表的なアンチ山本太郎・アンチ新選組の人だからこそ「パターナル左翼」という用語が出てきたんだろうと思う。それを極右と新左翼を一緒に批判しようとした「限界系」と同じだと言われたら、ツイッター政治おじいちゃんお化け氏が下記ツイートなどで怒るのも当然だろう。
なんだか、「こたつ類」の人に分類されたことは不満。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2023年4月30日
近い部分もあることは自覚しているが、「立憲カルト」と同じくそれもレッテル張りなのではと思う。
まあ「パターナル左翼」という表現に批判を一定受けたこと自体は理解はできるが。
限界系とかパターナル左翼などのレッテル貼りが良くないと思うのなら、立憲カルトとかこたつぬこ界隈とかの表現もやめてほしいところはある。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2023年4月30日
僕は立憲のコア支持者でもない。泉健太代表にも批判的でもある。colaboの問題にも懸念を持っている(身近に助けらたという女性も知っている)。
そもそも両極を批判する用語である「限界系」と対立軸上の片側だけを批判する「パターナル」とが同じであるはずがない。そんなことは中学生にだってわかる理屈だ。
私なんかは「泉は可及的速やかに辞任せよ」と繰り返しブログ記事に書くくらいの大のアンチ泉だから、一部の人たちが言う「限界系」にもろに該当するような人間だが、その一方で「せつなりっとく」氏と同じようなことを言う某暴犬に「泉信者」呼ばわりされている。
限界左翼という言い方があまり好きになれないので、一部の急進左派とか色々言っていたが、ふと「パターナル左翼」ってことばが思いついた。(ツイッター政治おじいちゃんお化け氏)/「限界系」は今後弊ブログのNGワード - kojitakenの日記
- [バカの見本]
- [泉信者]
- [カス駄犬]
- [クズ駄犬]
- [クソ駄犬]
「パターナル左翼」「限界左翼」は泉の維新スリ寄りを批判する左派、リベラルへの「すり寄って何が悪い」つう「泉信者」の居直りによる悪口。その種のレッテル貼りは愚劣
2023/04/28 07:58
ブコメをご覧いただけばおわかりの通り「泉信者」というタグがついている(笑)。もっとも2010年にはこいつに「小沢信者」と言われたこともあるから全く驚くには当たらないが。ちなみに現在では某暴犬自身が大のオザシンと化している。
2019年の参院比例の投票が大椿ゆうこ(社民)で、2022年の参院比例の投票が村田しゅんいち(社民)であるというのは、僕なりには社会運動と実政治のリンクを期待している部分があるんだけどなあ。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2023年4月29日
私は2012〜13年にはツイッター政治おじいちゃんお化け氏と真っ向から対立する立場に立っていて、あの頃から山本太郎を批判していたのだが、それ以降は驚くほど投票行動がお化け氏と似ている。2019年参院選では、当初は当時社民党にいた吉田忠智に入れようと思い、それをブログ記事でも公言していたが、吉田氏は社民党員とは思えないほど保守的な人だからやめておけとの忠告を受け、調べてみたら実際その通りだったので、予定を変更して大椿裕子氏に投票した。参院選での得票数ははっきり言って惨敗だったが、今回吉田氏の参院補選出馬を理由とした議員辞職によって繰り上げ当選となった。つまり死に票ではなくなった。2022年参院選では、どうせ私の支持しない福島瑞穂への表に転化するだろうなとは覚悟して社民党の秋葉忠利に投票したが、予想通り福島氏への票に転化した。まあこれは仕方ない。
弊ブログは「限界系」及び同系列の用語を、本記事のようにその用語を批判するための記事を例外としてNGワードに定めたが、「パターナル左翼」という造語を肯定的に紹介する記事を公開したほか、「権威主義」をおじいちゃん氏のいう「パターナル左翼」とほぼ同じ意味の批判用語として常用している。
従って、本記事の冒頭でリンクした「せつなりっとく」氏のツイートは前記某暴犬の吠え声と同様の理不尽な言いがかりだとしか思えない。ここに強く批判する次第である。