kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍派の池田佳隆を政治資金規制法違反の疑いで逮捕。ハードディスクを破壊したらしい池田を自民党は除名したが、なぜ他の安倍派・二階派の裏金議員や小渕優子はおとがめなしなのか

 この3連休中にも、安倍派衆院議員の逮捕とか二階俊博への事情聴取だとか読売新聞社が「穴水高校で自販機破壊」でヘイトスピーチを誘起する大誤報またはデマ記事を垂れ流した件、与野党批判の捨て台詞を吐いた上で被災地(能登町)入りした山本太郎に対する賛否両論などの出来事があったが、連休明けの仕事の準備その他でコメントの承認まで遅れてしまった。

 逮捕された安倍派衆院議員の池田佳隆は記録媒体(おそらくハードディスクかそれと同じ機能を持つコンピュータ用の部材と思われる)を破壊するという、小渕優子を連想しない人は誰もいないであろう行為に走ったため、証拠隠滅の恐れありとして逮捕されたもののようだ。以下NHKニュースより。

 

www3.nhk.or.jp

 

池田佳隆衆院議員の関係先捜索前に記録媒体が破壊 証拠隠滅か

2024年1月8日 1時44分

 

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐり、安倍派に所属する池田佳隆衆議院議員政治資金規正法違反の疑いで逮捕された事件で、東京地検特捜部が先月、池田議員の関係先を捜索する前に、関係先にあった記録媒体が壊されていたことが関係者への取材で新たにわかりました。
東京地検特捜部は証拠隠滅を図った疑いがあるとみて、池田議員の関与の有無を含め詳しい経緯を調べるものとみられます。

 

自民党の安倍派「清和政策研究会」に所属する衆議院議員池田佳隆容疑者(57)は、政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)と共謀し、おととしまでの5年間に安倍派から4800万円余りのキックバックを受けたにもかかわらず、みずからが代表を務める資金管理団体の収入として記載せず、政治資金収支報告書にうその記載をしたとして7日、政治資金規正法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。

特捜部は先月、池田議員の事務所など複数の関係先を捜索し、捜査を進めていましたが、捜索の前に、関係先にあったデータを保存する記録媒体が壊されていたことが関係者への取材で新たにわかりました。

特捜部は7日、池田議員を逮捕した理由について「具体的な罪証隠滅のおそれが認められた。金額も考慮したが、罪証隠滅のおそれが大きいと判断したため逮捕した」と説明していました。

特捜部は、証拠隠滅を図った疑いがあるとみて、池田議員の関与の有無を含め詳しい経緯を調べるものとみられます。

 

NHKニュースより)

 

URL: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240108/k10014313371000.html

 

 上記NHKニュースについたはてブコメント(ブコメ)より。

 

池田佳隆衆院議員の関係先捜索前に記録媒体が破壊 証拠隠滅か | NHK

証拠隠滅したほうがマシならやるよね。まさに法の抜け穴(物理)。2014年のドリル優子事件から10年近くあったのに穴を潰さなかったのは今日という日のためだったんだ

2024/01/08 03:11

b.hatena.ne.jp

 

 やはり小渕が引き合いに出されている。他の多くのブコメも同様だ。しかし岸田文雄はつい数か月前の内閣改造で小渕を抜擢したんじゃなかったっけ。その途端にドリル事件が蒸し返されて(当たり前だ!)小渕は大いにおかんむりだったようだが、今回は自らの悪行を模倣する人間まで現れたということだろう。今回逮捕された池田もそうだが、小渕のような世襲貴族はこれからの日本には全く必要ないといえる。

 しかし驚かされたのは(小渕には大甘だった)自民党が池田を除名処分にしたことだった。再びNHKニュースより。

 

www3.nhk.or.jp

 

自民 池田佳隆議員逮捕で除名処分に 党内では動揺広がる

2024年1月8日 5時49分

 

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、安倍派に所属する池田佳隆衆議院議員が逮捕され、これを受けて党は除名処分にしました。

 

自民党内では現職の国会議員が逮捕される事態に動揺が広がっている一方、野党側は説明責任を果たすよう迫るなど攻勢を強める方針です。

 

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、検察は7日、政治資金収支報告書にうその記載をしていたとして、安倍派に所属する池田佳隆衆議院議員政策秘書の2人を政治資金規正法違反の疑いで逮捕しました。

これを受けて自民党は党紀委員会で池田議員を除名処分にしました。

岸田総理大臣は「大変遺憾で重く受け止めている。党として強い危機感をもって政治の信頼回復に努めなければならないと改めて強く感じている」と述べました。

党内では現職国会議員が逮捕される事態に、「ついに逮捕者が出たか」とか「今後事件が広がれば政権運営にさらなる打撃となる」などと動揺が広がっています。

党としては今週新たに設ける「政治刷新本部」で再発防止策や派閥のあり方などの検討を行い信頼回復を図りたい考えです。

これに対し立憲民主党の泉代表は「地震の対応については全面的に協力しているが、政治の悪を正すことについては手を抜いてはいけない。国会でも全力で追及する」と述べました。

野党側は、今月下旬に召集される見通しの通常国会で、岸田総理大臣に対し説明責任を果たすよう迫るとともに、池田議員の辞職を求めるなど攻勢を強める方針です。

 

NHKニュースより)

 

URL: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240108/k10014313141000.html

 

 実は私はこの池田佳隆なる人物の名前を、今回の裏金問題で名前が挙がるようになって初めて認識した。そこでWikipediaでこの人について調べてみたら、昔からの極右で安倍晋三には2006年からずっと心酔していたとんでもない人物であることを知った。以下引用する。

 

池田 佳隆(いけだ よしたか、1966年昭和41年)6月20日 - )は、日本政治家衆議院議員(4期)。

文部科学副大臣内閣府副大臣第1次岸田内閣第2次岸田内閣)。

経歴[編集]

生い立ち[編集]

愛知県生まれ(現住所は名古屋市緑区鳴子町2丁目[3][4][1][5]。生家は化学薬品メーカーの三興コロイド化学を経営[6][7]東海中学校・高等学校成城大学法学部法律学科を経て[1]慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程を修了し経営学修士を取得し[2][8]、三興コロイド化学を20代半ばで引き継ぐ[1]

1993年、名古屋青年会議所入会。2000年、同所理事。2003年日本青年会議所東海地区協議会理事。2004年、名古屋青年会議所理事長に就任。2005年(平成17年)、日本青年会議所副会頭に就任。

日本青年会議所会頭、日本教育再生機構理事[編集]

2006年日本青年会議所会頭に就任[8]。会頭在任時、DVD「誇り ―伝えようこの日本(くに)のあゆみ―」を青年会議所で制作した[9]

2006年文部科学省新教育システム開発プログラムステアリング・コミッティー委員を務めた[10]。同年6月、衆議院教育基本法特別委員会に参考人として招かれ、いわゆる自虐史観を批判する立場から意見陳述[11]。「純真無垢な愛国心の醸成を図る」と述べた[12]。同年7月、内閣官房長官安倍晋三と偶然面会し、これがきっかけで政治家を志すようになった[13]。安倍は同年9月20日に行われた自民党総裁選で初当選。9月26日に首相に就任した。10月、法学者の八木秀次を理事長とする一般財団法人日本教育再生機構が発足。八木は「五人組」と称された安倍のブレーンのうちの一人であった[14][15]。池田は同団体の理事に就任した[13]日本青年会議所広報誌『We Believe』2006年12月号に、安倍との対談が掲載された[11]。池田はのちの取材で「安倍先生の政治信条、政治姿勢が大好き。常に感銘を受け、その背中を見ながら今も生きている」と述べている[12]

2007年1月、『誇り高き国 日本―この国に生まれて本当に良かった』(ダイヤモンド社)を上梓した。

衆議院議員[編集]

2012年第46回衆議院議員総選挙愛知3区自由民主党から立候補し、元環境副大臣民主党近藤昭一を破り、初当選。愛知3区で自民党議員が勝利したのは初めてのことであった[16]

2014年第47回衆議院議員総選挙では前回下した近藤に愛知3区で敗れるも、重複立候補していた比例東海ブロックで復活、再選[17]

2017年第48回衆議院議員総選挙では、立憲民主党公認の近藤に愛知3区で再び敗れるも、比例復活で3選[18][19]

2021年第49回衆議院議員総選挙でも、立憲民主党公認の近藤に愛知3区で敗れるも、比例復活で4選[20][21]

2021年10月6日、第一次岸田内閣で文部科学副大臣に就任、第二次岸田内閣の2022年8月12日まで務める。

出典:池田佳隆 - Wikipedia

 

 ご覧の通り、ゴリゴリの極右思想に凝り固まった人物である上、衆院選(愛知3区)ではいつも現立民の近藤昭一の後塵を拝する弱さだ。池田が初めて立候補した2012年だけは池田が近藤に勝っているが、これは小沢一郎日本未来の党が近藤に刺客を送り、その人が本来の近藤の票をかなり食ったためだった。しかしその後も減税日本だの希望の党だのから近藤の票を食いそうな候補が立ったのに、池田は近藤に勝てなかった。とはいえ前回の2021年には近藤との一騎打ちで惜敗率81.95%にまで迫っていた。安倍晋三が総理大臣を退いても自民党内での権威は絶大であり続け、物心ついてから安倍政権しか知らなかった若年層は何の疑いも持たずに安倍晋三的なものを是とする空気に浸っており、その間極右の影響力がじわじわと増してきていた。一昨年の安倍晋三射殺はそんな「緩やかに極右化」しつつあった流れを一変させたというほかない。

 こうした観点から見ると、池田佳隆岸田文雄にとっての格好の「トカゲの尻尾切り」の対象だったに違いない。とにかく若い頃からのゴリゴリの極右で、その割には選挙には弱い。除名して見せしめにするには絶好の人間だ。

 しかしながら、池田は単に裏金の金額が多かったり、証拠隠滅をしようとハードディスクを破壊しようとしたに過ぎない。裏金なら安倍派の5奉行だか5人衆だかを筆頭に大勢やっているし、ハードディスクの破壊にしても岸田が贔屓にしているらしい小渕優子が既にやっている。池田を除名にするなら他に裏金を懐にした安倍派議員や二階派議員、それに小渕優子も除名しなければ筋が通らないのではなかろうか。

 池田の除名は、自民党をさらに窮地に追い込む岸田の失着だったのではないだろうか。

 この例にも典型的にみられる通り、衰退しつつある組織は重大な選択において必ず間違った選択肢を選ぶ。ここで「間違った」というのは組織防衛の観点から見ての話であり、政党の倫理としては池田の除名は正しいに決まっているのだが、池田の同類を多数抱える自民党という極悪組織を防衛するという観点から見るなら、組織を(ドリルのようなもので)破壊する行為に等しいという意味だ。

 自民党という組織はそこまでにも腐敗し切っている。今後も自滅への道を一直線に走り続けてもらいたい。