kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

昨夜は大阪府と兵庫県の球場で夜遅くまで野球の試合をやっていた/猛暑の東京で神宮新球場が「屋外」で本当に良いのか

 昨夜は大阪府兵庫県で夜遅くまで野球をやっていた。

 甲子園の高校野球で夜10時の鳴り物禁止は前代未聞で、本当ならタイブレークの延長戦は「継続試合」として翌日行う規定なのに両校の承認を得た上で特例で延長10回表裏まではやるということで、表に4点、裏に2点が入って決着がついた。

 またその甲子園を追い出されている阪神タイガースがヤクルト戦を京セラドーム大阪で行ったが、オリックスの本拠地球場でスワローズの高梨裕稔が先発して好投した試合で、延長12回表の二死無走者からヤクルトがチャンスを作って決勝点を挙げるという試合展開から、酷暑ならぬ極寒の11月末だったのになぜか「ほっともっと」を名乗る神戸の球場で行われた4年前の日本シリーズ第6戦を思い出さずにはいられなかった。

 もっとも私はどちらの試合の映像も見ていない。スマホで京セラドームの試合経過を延長11回裏途中から追っていただけだ。ヤクルトにはまだ5位あるいは4位のチャンスくらいはあるかもしれないが(5位中日と5ゲーム差)、首位を独走する阪神には痛くも痒くもない負けだろう。今年の阪神は本拠地よりもロードで強かったり、直接のライバルになり得た3球団は徹底的に叩くけれども5位と6位にはそんなに強くない(とはいってもスワローズ戦も10勝7敗で勝ち越している)など、極端な内弁慶でライバルの広島に負けては最下位ヤクルトを含む下位3球団から星を稼ぎまくっていた1985年の猛虎打線の頃よりもずっと強いとしか思えないので、もうお手上げである。一番貢献度が高いのがスカウト陣であるとは最近は岡田彰布も言うようになったので、もう世の評価もその線で定まってきたと思う。私はこれには阪急の人たちがそれまで阪神系の人たちに運営を任せてきたことを改めて球団経営に関与するようになった影響があるのではないかとひそかに思っているのだけれどどうだろうか。少し前までは阪神のスカウト陣もたいしたことがなく、星野仙一流の金権補強が幅を利かせていて、あれでは読売やソフトバンクと変わらないではないかとずっと思っていたが、優秀なスカウティングでチームを作り上げる現在の阪神の行き方から私が連想するのは、昔の西本幸雄監督や上田利治監督時代の阪急ブレーブスなのだ。

 問題はむしろ現場にあって、たとえば矢野燿大監督は戦力を生かしきれなかった。それで、あの戦力で優勝できないなんておかしい、俺が監督になったら優勝させてみせると意気込んでその通り「アレ」を実現させたのが岡田彰布だったが、その岡田よりも本当に偉かったのはタイガースのスカウト陣だったと私は思う。現在の藤川球児阪神以外の監督だったら大した成績を残せない人だろうと思うが、唯一岡田を上回っているのは佐藤輝明との相性が悪くないことで、佐藤は5年目にしてようやく持てる力を存分に発揮できるようになった。1年目も交流戦の頃までの佐藤の打撃がその後も続いていたら、スワローズは阪神に追いつけなかっただろう。というか、本来なら2021年から今年までは阪神が5連覇していて当然の戦力だったのではないだろうか。岡田彰布も2年目には体調の問題から思ったような結果が出せず、監督交代が早々と決まったことからリーグ2位とCSでの2連敗という結果になったが、去年も戦力的には阪神が優勝して然るべきだった。2022年には矢野燿大が開幕直前に「今年限り」宣言をしたものだから開幕9連敗して、「村神様」の打棒が爆発したスワローズが独走で優勝したが、あれも開幕戦での大逆転勝利がなければあのようにはならなかった。あの試合も京セラドームだったな。スワローズはもともとは京セラでの阪神戦が大の苦手で、2010年夏に連勝を「10」で止められたり、2011年8月と10月に二度も3タテを食って、その二度目に中日に首位を明け渡したりした。特に後者を含めて中日に逆転優勝をさらわれた経緯は今もトラウマになっている。それらの試合を含めて京セラでの阪神戦に11連敗したという、本来は「鬼門」の球場だ。ただ、この球場ではたまに良いことがある。2022年の開幕戦での大逆転勝ちもそうだし、古くは1999年の読売戦で8点負けていたのを大逆転勝ちしたことがある。しかし1997年には吉井理人が極悪な読売ファンが発したレーザーポインター攻撃にやられて打たれて負けた試合もあった。あの年はその後、9月に読売に7連勝してお返しをしたのだった。その読売とは、今年も9月2日と3日に京セラで対戦する。先日やっとこさ東京ドームで読売に勝ったがそれが今年の東京ドームでの読売戦最終戦だったらしい。あの試合に負けていれば今年は東京ドームの読売戦は9戦全敗に終わるところだった。昨年は7勝2敗だったが今年は開幕戦での5点差大逆転負けが響いた。

 ところで甲子園の高校野球がナイターになったのは猛暑の影響である。

 私が思わずにいられないのは、新神宮球場が屋外球場の構想になっていることだ。

 夏の東京で、たとえナイターだろうが屋外球場でまともな試合などできるのだろうか。

 「駅前は朝の七時」などは球場が広くなると勝手に決めつけて喜んでいるが、本当にそうなるかどうかも怪しい。なぜならソフトバンクとロッテに続いて中日も来年からグラウンドを狭くするらしく、それが現在の流れになっているからだ。

 屋外でたいして広くない神宮新球場なんて何も期待できないとしか私には思えないのだけれど。

 私はもともとドーム球場が大嫌いだし、東京ドームのみならず、現在は京セラドームといっている大阪ドームで2005年にオリックスの試合(対楽天戦)を見た時も、ドーム球場での観戦は楽しくないなあと思ったものだ。しかし近年の猛暑があっては考えを改めざるを得なくなった。今週の一昨日までの東京は、明け方前後の数時間しか30度を下回らないすさまじい猛暑だった。こと朝晩に関しては00年台に住んだ岡山香川と比較しても暑いと思う。東京と同じようなヒートアイランド効果があるであろう大阪や甲子園のある阪神間、あるいは盆地であるために昔から猛暑で悪名高い京都あたりなら、夜も東京以上の酷暑である可能性が高いが、昔は関西よりもずっと涼しかった東京も、今では夜を中心に、少なくともかつての関西と同じくらいの苦しさになった。そんな東京で建設されるという神宮の新球場に、なぜドーム球場にする案が全然議論されないのか、不思議でならない。