kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

中井洽を「取り調べ可視化推進派」と信じて疑わない民主党信者の「陰謀論脳」、ここに極まれり

ブログを書いていて、何が不人気かといって、民主党政権の旧民社系政治家に対する批判ほど読者の関心をひかない話題はない。私が運営するブログで不人気なテーマというと、これまでは環境・エネルギー関連の話題がその筆頭だったが、現在では環境・エネルギー関連でもそこそこの反応があるのに、旧民社系の政治家に対する批判には、ほとんど反応がない。中井洽を批判しようが、直嶋正行を批判しようが、なにしろ反論もこないのだ。そもそも、民主党の各政治家がどういう思想信条を持っているかとか、いかなる支持母体を持っていてどういう方向に政治を引っ張っていこうとしているかに関心がない人が多いらしい。特に、民主党政権の執行部を支持する、「小沢・鳩山信者」にその傾向が強い。彼らが関心を持っているのは、民主党の各政治家が小沢一郎鳩山由紀夫に対していかなるスタンスをとっているか、というより、小沢や鳩山の「味方」であるか、それとも「敵」であるか、ただそれだけ。要するに「敵味方思考」である。

下記は、そんな人が書いているブログ記事の例だ。


何を狙う? 中井洽国家公安委員長へのスキャンダル攻撃 - 政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】


このエントリは、例によって小沢・鳩山信者の十八番である陰謀論を駆使して書かれているが、ブログ主は、中井洽のスキャンダル報道をした『週刊新潮』の記事について、「その裏に何かの力が動いているとするなら見過ごすことはできない」などと書いている。

○ッ○じゃなかろか、ルンバ♪

週刊新潮』は、自民党鴻池祥肇(ヤクザの孫)のスキャンダルをかき立てた時と同様、自らの雑誌を売るために権力者のスキャンダルを鵜の目鷹の目で探しているだけだ。発行元の新潮社は、かつて写真週刊誌『FOCUS』を発売していた伝統もあり、スキャンダル探しはお手のものなのだ。そんなものに引っかかる方が悪い。

何より呆れたのは、ブログ主が「中井は取り調べ可視化法案の推進派である」などと書いていることだ。小沢援護に不熱心だとして、某小沢信者から「更迭」を要求された(笑)千葉景子法相ともども、いや、千葉法相よりずっと熱心に、中井洽国家公安委員長として可視化法案の推進にブレーキをかけていたことをブログ主は知らないのか。そんなことは、どの新聞にだって大々的に書かれていた。いや、小沢・鳩山信者は「マスゴミ」の代表格である新聞など読まないのかもしれないが。

だが、取り調べの可視化については「小沢一郎 vs. 検察」が全面戦争の様相を呈していた時にだけ叫んで、今では興味を示さなくなった小沢・鳩山信者のブログ記事なんかよりも、新聞記事の方がよほど信用できる。『きまぐれな日々』で、取り調べの全面可視化の推進にブレーキをかけている民主党の政治家たちを批判した朝日新聞記事を紹介したエントリ(下記)を先日公開したから、それにリンクを張った本エントリを、ブログ主にトラックバックしてあげよう。


きまぐれな日々 存在価値なし! 「取り調べの可視化」にも足踏みする民主党


ブログ主はおそらく、毎日新聞の「えらぼーと」に対して中井洽が「取り調べの全面可視化に賛成」と回答したというだけの理由で、中井を全面可視化推進派と見なしているのだろうが、中井は取り調べの全面可視化が民主党マニフェストに掲げたから仕方なくそれに従っただけであり、実際には推進阻止派であることを自らの行動で示しているのだ。

ところで、上記ブログ記事に、一つだけ良い知らせがあった。それは、『週刊新潮』は中井洽のスキャンダル記事の第二弾を用意しているらしいことだ。中井スキャンダルの今後の進展に期待したい(笑)。