kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「篠塚、疑惑のホームラン」から20年経ってようやくビデオ判定導入

http://mainichi.jp/enta/sports/baseball/pro/news/20100328k0000m050089000c.html より。

プロ野球:ビデオ判定、公式戦で初 巨人−ヤクルト戦

 27日の巨人−ヤクルト戦(東京ドーム)で、ビデオ映像による本塁打か否かの確認が行われた。セ・パ両リーグでは今季から、本塁打の判定に限りビデオ判定を導入しており、公式戦で実施されたのは両リーグを通じ初めて。

 九回表、ヤクルト・ガイエルの放った打球が中堅のフェンス上部付近に当たり、グラウンドに跳ね返った。名幸・一塁塁審はインプレーとコールし二塁打になったが、責任審判員の森・二塁塁審がビデオ判定を採用。映像を確認した結果、打球はフェンスを越えたとして、判定は本塁打に変わった。

 森塁審はビデオでの確認について「本塁からセンター方向の映像だけで分かりづらく、何度も見た。他の角度からの映像も見られればありがたい」と語った。巨人の清武英利球団代表は「即座にビデオ判定を決断した審判に敬意を表したい」と語った。【飯山太郎】


巨人とヤクルトの開幕シリーズということで思い出したのがこの試合。



動画を見れば一目瞭然で、ポールのフェアゾーン側にはネットが張られており、篠塚の打球はポールにもネットにも当たっていないから明らかなファウルである。勝敗への影響がほとんどなかった昨日の試合とは全く異なり、この試合は、野村克也監督がヤクルトの監督に就任したシーズンの開幕戦で、ヤクルトが2点リードしていたのがこの誤審のために同点となり、そのあと巨人がサヨナラ勝ちしたために「世紀の誤審」と呼ばれた。野村氏は今でもこの一件をぼやいていることだろう。

当然、当時大騒ぎになり、誤審をした審判は激しく批判されただけではなく、ビデオ判定を導入すべきだという議論も起きた。

それから20年も経ってようやくビデオ判定が導入されたのだが、大昔に大相撲で行司の誤審で大鵬の連勝が止まった時には、翌場所(つまり2か月後)にはビデオ判定が導入されたのだった。技術的な問題? いや違う、やる気の問題だろう。

もし、プロ野球機構が20年前に直ちにビデオ判定を導入するだけの改革力のある組織であれば、現在のような没落を招くことはなかったのではないかと私は思った。