kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ここまで堕ちたか菅政権! ついに「人頭税」を検討へ

朝日新聞1面に掲載されたこの記事には目を疑った。
http://www.asahi.com/politics/update/0121/TKY201101210550.html

B型肝炎救済へ所得増税案 数年に限定、3兆円規模

2011年1月22日3時6分


 菅政権は21日、B型肝炎集団訴訟で札幌地裁の和解案を受け入れるのに伴い、患者らの救済に必要な3兆円規模の財源について、所得税増税してまかなう方向で調整に入った。数年程度に限定して増税する案が有力だ。近く、自民党など野党と具体的な協議に入る。

 対象の患者は3万3千人、感染しているが症状が出ていない人は40万人おり、政府の試算では、和解案に沿って救済する場合、30年間で最大3兆2千億円が必要になる。歳出削減で捻出するには財源の規模が大きいため、増税で国民に広く負担を求めたい考えだ。社会保障分野に使われている消費税の活用は見送る。

 具体的な増税の仕組みや導入時期はこれから詰めるが、5〜40%の6段階ある所得税率を一律1%上げると、年1兆円程度の増税になる。この場合、3年程度で必要な財源を確保できる。ただ、税率引き上げは高所得者の負担額が多くなるため、所得にかかわらず、国民に等しく一定額の拠出を求める案も検討する。このほか、社会保険料の増額と組み合わせる選択肢もある。増収分で救済のための基金を創設し、申請に応じて和解金などを支払う。


所得にかかわらず、国民に等しく一定額の拠出を求める案。これって、あの竹中平蔵が冗談半分に「理想の税制」と言ったという「人頭税」ではないか。

冗談じゃない。人頭税は、消費税よりもっと逆進性が強い最悪の税制で、かつて人頭税を導入したイギリスのマーガレット・サッチャーは辞任に追い込まれた。

一時的で、所得税への上乗せ分だと言ってこんなものを本気で検討するという菅政権には開いた口がふさがらないが、そんな政権を批判するでもなく、それどころか「税率引き上げは高所得者の負担額が多くなるため」などという枕詞をつけて肯定的に報じる朝日新聞には、いつものこととはいえ怒り心頭に発する。1面掲載の記事で、記者の署名はないが、おそらく伊藤裕香子が書いた記事だろう。

菅直人政権には一刻も早く潰れてもらうしかないし、朝日新聞には一刻も早く廃刊してもらうしかない。同じ政策でも自民党政権が検討するのであれば、菅直人朝日新聞は批判するに違いない、どうしようもひどい新自由主義政策ですよ、これは。それを本気で検討する菅政権と批判しない朝日新聞。腐っている。