kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

TPPと小沢一郎(笑)

リビアカダフィ大佐死亡が新聞に大きく取り上げられているが、昨日軽く触れた「小沢一郎がTPPに前向き発言」の記事が朝日新聞4面に出ている。asahi.comに載っているのと一字一句違わない、ごく小さな記事*1。「朝日新聞DIGITAL」にはもう少し詳しく出ているらしいけれど。

この報道に対する小沢信者の反応は目に見えている。朝日が小沢の意図をねじ曲げた記事だと言うに決まっているのだ。例えば読売の記事。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111020-OYT1T01068.htm

小沢氏「TPP交渉参加は早計」


 民主党小沢一郎元代表は20日、フリー記者らを対象にした記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)について、「自由貿易には賛成だが、弱い産業部門は突然、『関税撤廃だ、自由競争だ』となったら成り立たなくなる。国民生活を守る対策が取られないうちにやるのは早計だ」と述べ、交渉参加は慎重に判断すべきだとの考えを示した。

 自らの資金管理団体政治資金規正法違反事件に関しては、「司法、行政、立法は分立しているが、国会が憲法で最高の機関にされている。国会の国政調査権を強化すべきだ。裁判に対しても、誰に対しても。検察も行政の一部だが、国家権力をオープン化すべきだ」と語った。検察審査会の判断で起訴されたことや、秘書3人が有罪判決を受けたことから、検察や裁判への不信を表したものだ。
(2011年10月20日21時14分 読売新聞)


毎日の記事は、朝日と読売の中間のニュアンスだ。


http://mainichi.jp/select/biz/news/20111021k0000m010076000c.html

TPP問題:小沢元代表「原則は賛成」の一方で対策必要


 民主党小沢一郎元代表は20日、フリー記者らとの会見に応じ、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に関し「自由貿易は日本に大変有利で、原則は賛成だ」と述べる一方、「国民の生活を守る対策が取られないうちにやるのはちょっと早計ではないか」と慎重派にも配慮を示した。野田佳彦首相については「現時点では期待している」と述べ、民主党マニフェストを重視するよう注文を付けた。

毎日新聞 2011年10月20日 20時13分


要するに立場をはっきりさせない「鵺」(ぬえ)のようなやり方が「小沢流」ということで、それは何も今に始まった話ではない。原発問題についても同じで、小沢一郎はいまだに旗色をはっきりさせていない。だから「小沢=脱原発」と勝手に思い込んでいた小沢信者たちは、小沢が海江田万里を担いだ時に顔を潰された形となった。以後発言を止めてしまった元「小沢信者」たちも少なくない。


こうして小沢一郎は日一日と人望を失っていくわけである。