kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

大きかった「橋下ショック」、朝日の紙面に愕然

やはり「橋下ショック」は大きかったのか。橋下一派が大阪ダブル選挙に圧勝した一昨日を境に、悪い流れが一気に加速してきた。今朝(11/29)の朝日新聞には、目を覆いたくなる記事が並んでいる。

まず4面に憲法審議会の初審議を報じる「参院民主 改憲前向き」の記事(4面)。そこで改憲論を述べた*1と報じられているのは、民主党に大勢いる右派議員ではなく江田五月だった。右派議員たちももちろん改憲論をぶっているが、今後民主党全体が改憲へと大きく動きそうだ。間違っても天木直人が妄想するように小沢一郎が歯止めになったりはしない。小沢は昔からの改憲論者だからだ。

「政党は『敗北』から学べ」と題されたぬるい社説にも呆れるが、これはまあ朝日の通常運転であって想定の範囲内だ。それより目を疑ったのはイタリアのベルルスコーニに賛辞を呈する後房雄のインタビューだった。これはどっかの有名ブログで大きく取り上げられるかもしれない。後は、「あえてこう言いたくなります」と逆説のような口ぶりで、「日本にとっていま必要なのは、ベルルスコーニのような政治家だ」と述べている。後は、イギリスを引き合いに出して「日本もそれ(イギリス)くらい徹底しないと『次』に進めません。もし小泉純一郎氏が10年間、首相を続けたら改革はできたと思います。しかし、05年の総選挙で大勝したのに、わずか1年後、自民党総裁の任期満了を機に辞めてしまいました」と言っている。

何よりも目を疑ったのは、後が「新自由主義」という言葉を肯定的に用いていることである。そんな後の結論は読まずともわかる。以下引用する。

 大阪市長選で大勝した橋下徹氏は財界出身ではないけれど、民間の発想を掲げている。彼が巻き起こした現象って、そうした社会の素地を示していると思いますよ。いまこそ「ベルルスコーニ」の出番です。


あまりに愕然として、結びの言葉が出てこない。空いた口が塞がらないとはこのことだ。

*1:江田五月自身は「創憲」と言っているが同じこと。むしろ「改憲ではなく自主憲法制定だ」とする平沼赳夫城内実を連想させる。