kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

膨れ上がる「小沢派」の泥舟脱出組。彼らは「富裕層増税」や「証券優遇税制廃止」にも反対しそうだなw

ちょっとの間に「民主党離党組」がどんどん膨れ上がっていく。昨日(28日)にはこんな記事が出ていた。


http://www.asahi.com/politics/update/1228/TKY201112280142.html

民主9議員が離党届提出 8人が小沢グループ所属


 野田佳彦首相が進める消費増税に反発して、民主党内山晃衆院議員(千葉7区)や斎藤恭紀衆院議員(宮城2区)ら9人が28日午前、離党届を樽床伸二幹事長代行に提出した。9人は同日午後、国会内で記者会見する。内閣支持率下落が続く首相の政権運営に影響するのは確実だ。

 内山氏は離党届提出後、記者団に「マニフェストで国民と約束して当選させてもらったが、ことごとくほごにされている。消費税を上げるとするのはいかがなものか。民主党は大きく変質してしまった」と説明。さらに「第1陣と考えてもらえればいい。こういう思いを持っている議員はたくさんいると確信している」と話した。

 輿石東幹事長は28日昼、内山氏と国会内で会談し、「あなた方の決意は固いだろうから慰留しない。これからも仲間という気持ちでいる」と述べ、離党届を受理する考えを伝えた。

 離党届を提出した9人のうち8人は、消費増税に慎重な小沢一郎元代表のグループで、1人は鳩山由紀夫元首相のグループ。9人は離党届を提出する直前の28日午前、小沢氏の側近で党を除名された松木謙公衆院議員(北海道12区)と国会内で会談。年明けの新党結成について協議した。これとは別に新党を目指す動きも浮上している。

 党内には来年以降、消費増税法案の大綱決定時や法案の採決時に合わせて、離党を模索する動きもある。野田政権の今後の対応次第では、離党者がさらに増える可能性もある。

 離党届を提出した民主党衆院議員は次の通り(敬称略。〈〉内数字は当選回数、カッコ内は選挙区)。

 内山晃〈3〉(千葉7区)、渡辺浩一郎〈2〉(比例東京)、豊田潤多郎〈2〉(比例近畿)、石田三示〈1〉(比例南関東)、小林正枝〈1〉(比例東海)、斎藤恭紀〈1〉(宮城2区)、中後淳〈1〉(比例南関東)、三輪信昭〈1〉(比例東海)、渡辺義彦〈1〉(比例近畿)


asahi.com 2011年12月28日13時20分)


未明にはこんな記事が。


http://www.asahi.com/politics/update/1228/TKY201112280634.html

民主、離党ドミノ 「公約違反」など訴え計11人


 民主党の「離党ドミノ」が止まらない。野田佳彦首相が突き進む消費増税に反発。28日、内山晃衆院議員ら9人に続き、横峯良郎参院議員(比例)も離党届を提出。一方、鈴木宗男衆院議員は同日、国会議員5人による新党「大地・真民主党」の結成を総務省に届け、民主党離党者の受け皿づくりに動き始めた。

 民主党の12月の離党者は、八ツ場(やんば)ダムの建設継続を「マニフェスト違反」として離党届を提出した中島政希衆院議員を含め計11人にのぼる。消費増税マニフェストにはない項目だけに、首相の今後の対応次第ではさらに離党者が増える可能性もはらむ。

 内山氏らは28日午前、離党届提出後、国会内で輿石東幹事長と向き合った。内山氏が「離党します」と伝えると、輿石氏は「民主党が間違ったという意見の表明ということで離党という形を取られたんだと思う」と応じ、慰留しなかった。


asahi.com 2011年12月29日1時29分)


鈴木宗男の新党のネーミングには吹いた。ムネオ自身は実刑が確定した時点で議席を失っているが、5人の国会議員の名前が読売新聞に出ていた。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111228-OYT1T00977.htm

鈴木宗男氏、新党「大地・真民主党」届け出


 民主党に離党届を提出した内山晃元総務政務官(千葉7区、当選3回)ら9人は28日、国会内で記者会見し、「来年のしかるべき時期に新党を作る。野党として民主党が正しい方向に行くよう是々非々で対応する」と述べ、年明けの新党結成を目指す考えを正式に表明した。

 内山氏は、野田政権が進める消費税増税や環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加などについて、「国民と約束したマニフェスト(2009年衆院選政権公約)をほごにしている」と批判した。
鈴木宗男元議員松木氏らと新党 新党大地代表で仮釈放中の鈴木宗男衆院議員は28日、新党「大地・真民主党」の設立を総務相に届け出た。代表は鈴木氏が務める。

 所属議員は、衆院議員が無所属の松木謙公(北海道12区、当選3回)、無所属の石川知裕(同11区、同2回)、新党大地浅野貴博(比例北海道、同1回)の3氏。参院議員は、28日に民主党に離党届を提出した横峯良郎(比例、同1回)、無所属の平山誠(比例、同1回)の2氏だ。

 松木氏は28日、都内で記者団に対し、内山氏らが目指す新党との連携について「十分あり得る」と述べた。国会で統一会派を組むことなどを検討しているとみられる。


(2011年12月29日01時42分 読売新聞)


現行の選挙制度を考慮した場合、3年生の内山晃を中心とする新党と「大地・真民主党」がくっつき、この「新・新党」(「真新党」とでも名づけるのだろうか)が橋下徹の「維新の会」にすり寄ることは目に見えている。

当然、間違っても「リベラル・左派」が支持すべき政治勢力ではない。「野ダメ」(野田佳彦)政権の原発推進、TPP推進、米軍普天間基地辺野古移設、消費税増税などの政策がろくでもないのは確かだが、税制に関していえば所得税最高税率引き上げ(引き上げ幅自体は「焼け石に水」程度だが)や税制優遇税制(本来の20%を10%に下げる優遇制度を10年以上も続けている)の2013年末限りの廃止など、少しだけはある見るべきものに対しても、上記の「真・新党」の連中は、お得意の「減税真理教」の教義に従って反対するのではないか。

小沢一郎は、おそらく来年後半に動くつもりだったのだろうと推測するが、「小泉チルドレン」の末路など百も承知の「小沢チルドレン」たちには、ボスの真意を「忖度」する余裕さえもはや失われているに違いない。とはいえ、鈴木宗男石川知裕が絡むとなったら小沢一郎の対応も変わってくる可能性がある。「真・新党」は間違いなく「小沢一郎のための受け皿政党」になるであろうからである。新党のメンバーの質は最低だけれど、id:kechackさんの下記のコメント*1が的中するかもしれない。

kechack 2011/12/29 10:12
維新の会が基本的に国政進出の準備ができていませんので、この箱舟新党が維新の会に合流すれば、即席候補になり、候補者の政策や信条を吟味せずに空気で投票する有権者に圧倒的に支持されて、民主党自民党の候補者を押し退けて当選する可能性もありますよ。