やはり「(笑)」をつけるほかない代物だった。2/24付朝日新聞に掲載された小沢一郎インタビューのこと。
見出しに「このまま選挙なら民主党は惨敗だ 安定政権作らねば」、「『統治機構』『自立』維新の八策に同感 旧体制壊さないと」とあり、これだけで小沢の駄弁の内容は想像がつくだろう。相も変わらず「民主党は惨敗する」などと言いながら「心配なのは、過半数をとれる政党がなくなることだ」などとほざいている。あまりにも小沢が同じ明らかな間違いを何度でも言うのでこちらも何度でも書くが、現在の保守二大政党制下で民主党が惨敗すれば自民党が圧勝して安定多数を確保するに決まっている。参院では民主党が第一党だが、これとて来年の参院選で民主党の改選議席が圧倒的に多いことを考えれば、このまま推移すれば来年の参院選で自公の「安定政権」が復活することは必定だ。
要するに、それを阻止するために政変を起こすぞ、と小沢が息巻いているだけなのである。小沢が橋下にすり寄りたいのもその巨大な権力欲のためだ。橋下もそんなことは百も承知しているから、自らにすり寄って来る人間の中でも、小沢に近い河村たかしには露骨に冷たくする。
そんな橋下を「かなりの人物だと思う」だとか、「船中八策」を「全く同感。我が意を得たりだ」と手放しで肯定したり、小沢グループが維新の会と連携する可能性はあるかと聞かれて「まだ解散まで少し時間がある。ハハハ」と答えるなどしている小沢一郎。だが、小沢が橋下と連携する可能性は極めて低いと私は予想している。橋下の方が小沢を切り捨てる。
ネットにおける小沢信者の「指導者」的役割を果たしてきた植草一秀は、既に「反橋下」の旗印を明確にしている。もし今後、橋下と小沢が全面対決するようになったと想定した場合、私は小沢一郎は大嫌いではあるけれども、それでも「橋下よりはマシ」と言わざるを得ない。私にとって橋下徹は「全否定」の対象である。