kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「日米構造協議」に当たった1990年の小沢一郎は「売国奴」だったのか

「きまぐれな日々」のコメント欄より*1

風太氏とやら。

そこまでアメリカ追従を批判したいのであれば、それこそ日本国憲法を全面改正、もっと過激に言うなら現憲法無効論でも述べてみては如何か?

2012.07.21 14:34 杉山真大


実際、「小沢信者」の一部が呪文のように唱える、「アメリカの意を受けた(日本の)官僚が日本を支配している」というドグマを突き詰めれば当然そういう結論になるはずだし、現に昨年だったか、「小沢信者」(「小沢左派」)の代表的なブロガーが「9条改憲論」を堂々と自らのブログのエントリで主張したことがあった。しかし、その主張に対する批判は「小沢信者」仲間からは全く起きなかった。「小沢信者」たちのこういうあり方こそ、厳しく問われてしかるべきだろう。


なお、現実の小沢一郎はそんな「ドグマ」なんかには全くとらわれていない。
TPPと日米構造協議・日米繊維交渉 - kojitakenの日記(2011年11月10日)より。

アメリカとの交渉といえば、1989〜90年の「日米構造協議」で小沢一郎アメリカの言いなりになったことが思い出される。4年前、2007年のテレビ朝日サンデープロジェクト』における発言を、私は『きまぐれな日々』に記録していた。以下引用する。


きまぐれな日々 小沢一郎もナベツネも福田康夫も、分け隔てなく批判したい より。

田原は、今日(11月11日)のサンプロで、「日米構造協議(1989〜90年)の時、アメリカに譲歩ばかりする小沢一郎に問い質したら、『日本がなくてもアメリカはやっていけるけど、アメリカがなかったら日本はやっていけないだろ』と答えた」と言っていた。これは何も今日初めて言ったわけではなく、以前にも田原が言ったり書いたりしていたことだ。


上記は、小沢一郎福田康夫の「大連立」構想が露見して頓挫した直後の番組で田原が語ったことだ。


断っておくが、私は何も「日米構造協議に当たった時の小沢一郎自民党幹事長は『売国奴』だったから、交渉でアメリカのいいなりになった」と言いたいのではない。あの当時の小沢一郎にしたって、彼なりにそれが「日本の国益に資する」と考えて、アメリカの言い分をずいぶんとのんだものだろうと考えている。

岸信介正力松太郎中曽根康弘にせよ、小沢一郎にせよ、それが「日本に住む人々の利益に資する」ものだったかどうかが問題なのだ。