これには吹いた。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120929/bks12092909170000-n1.htm
『アメリカに潰された政治家たち』孫崎享(まごさき・うける)著
- 日本が抱える問題の“正体”
近著『戦後史の正体』(創元社刊)が20万部を超えるベストセラーとなっている元外務省国際情報局長の最新刊は、〈皆さんは、「日本の総理大臣」は誰が決めているのか、ご存知でしょうか?〉という奇妙な問いかけから始まります。
多くの読者は、国民の意思に基づいて国会で選出されるに決まっている、と思うことでしょう。ところが著者は、戦後日本では、国民の与(あずか)り知らぬところで総理の首がすげ替えられる歴史が繰り返されてきたと言い、その理由をこう分析します。〈失脚した政治家は、おしなべてアメリカを激怒させる“虎の尾”を踏んでいました〉
著者はその例として、岸信介や田中角栄、小沢一郎と鳩山由紀夫を挙げます。果たして、彼らが踏んだ“虎の尾”とは何だったのか。本書は、そうした「アメリカに潰された政治家たち」の系譜を辿(たど)ることで、“戦後最大の対米追随”と呼ばれる現政権が誕生した背景を探ります。
何もオスプレイ配備やTPP参加など、アメリカが直接関与する政策に限りません。著者によれば、原発再稼働や尖閣諸島の日中対立など、一見アメリカと無関係に見える問題にも、実はその影響力が強く働いているのです。本書の目的は、戦後政治史におけるアメリカの影を明らかにし、現在の日本が抱えているあらゆる問題の“正体”を突き止めることにあります。
中国の反日暴動や、国内の官邸前デモなどによって、戦後体制そのものが揺らぎつつあるいまこそ、読まれるべき一冊です。(小学館・1260円)
(MSN産経ニュース 2012.9.29 09:15)
全然知らなかったが、産経新聞の書評欄は土曜日の紙面に載り、出版社が自社の新刊をPRするコーナーがあるということなのだろうか。この記事で初めて知ったが、孫崎享の新刊は小学館から出ているらしい。そして、同社の週刊誌『週刊ポスト』の編集者が書評を書いている。
そんな性格を持っているとはいえ、これは「全国紙」に掲載される書評だ。その文章から明らかなように、孫崎享はまたしても岸信介(=安倍晋三の敬愛する「母方の」祖父)と田中角栄、小沢一郎、鳩山由紀夫という孫崎にとっての「三種の神器」ともいえそうな3人を並び称して激賞しているらしい。
id:bt-shouichi トンデモ, 政治, Book
孫崎さんもいくとこまでいったな/新聞にとって書評欄って結構重要な部分だと思うだけど、いいのかね。まぁ陰謀論好きにはいいのだろうけど 2012/09/30
まあいいんでしょうねえ。孫崎享センセが岸信介を絶賛したおかげで、「小沢信者」の間で護憲論を捨てて改憲派に転向した読者が多数いるとも聞いているし、おかげで小沢・鳩山クラスタが将来安倍自民党と組むオプションもできつつあるわけだし(毒)。
さて、孫崎センセは産経に持ち上げられた翌日、一転して朝日に叩き落とされた形だ。昨日良い思いをした分、今日の怒りは半端ではなかったのかもしれない。その朝日と産経の書評を取り上げた(たぶん)「小沢信者」によるTwitterの例。
https://twitter.com/yurikalin/status/252249354163875841
かつての戦争で日本国民を大量殺戮したルメイに勲章を与えた連中と同じ穴の狢、朝日新聞。A級戦犯でありながら、その大罪を恥じて国民に謝罪するどころか、今も尚、米国ヨイショに邁進し米国利益最優先。読む価値無.. http://togetter.com/li/381951#c748827
https://twitter.com/yurikalin/status/252323683199238144
今朝の朝日新聞と比較すれば、尚更のこと、コレこそ書評! RT @egg_rice: 【書評】『アメリカに潰された政治家たち』孫崎享(まごさき・うける)著 - MSN産経ニュース http://on-msn.com/Vdtmsr