kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日新聞主筆・若宮啓文が退社へ

今朝(1/12)の朝日新聞に、主筆若宮啓文のコラムが載っているが、65歳になる今年1月16日に退社すると書かれていた。

朝日の前主筆船橋洋一が退社したのは、66歳の誕生日を迎えた2010年12月15日だった。両人とも、いわば「定年退職」といえ、同じ「主筆」でも事実上終身制の読売とは全く異なるが、気になるのは、なぜか船橋洋一若宮啓文よりも1年余分にやったことになる。些末事かもしれないが。

若宮啓文の父は、朝日新聞政治部記者から鳩山一郎首相秘書官に転じた若宮小太郎。いってみれば、若宮啓文世襲の「2世記者」だった。そして、彼には世襲記者ならではの「微温(ぬるま湯)」的なところがあり、それが良くも悪くも若宮の個性だったが、「功罪相半ばする」というよりは、やや「罪」の方に傾いていたように思う。ただ、竹中平蔵の盟友だった前任者・船橋洋一のどぎつさと比較すれば、若宮はまだしも節度を保っていたといえるだろう。最後の記事になった1面と「オピニオン面」の長大な記事にも、そんな若宮啓文らしさがよく出ていた。

若宮啓文は、船橋洋一の退任後4か月半が経過した2011年5月1日に朝日新聞主筆に就任した。その退任後は、当分の間主筆の座は空席になるのではないか。というのは、朝日の主筆にふさわしい記者の名前がどうしても思い浮かばないからだ。