kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

植松恵美子参院議員(香川)が民主党を離党へ

香川県選出の民主党議員で、今年夏の参院選で改選を迎える植松恵美子民主党を離党するらしい。


http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130222/stt13022200360000-n1.htm

「泥舟から逃げろ!」 民主党、崩壊第2幕 離党者相次ぐ


 夏の参院選をにらみ改選を迎える参院民主党議員の離党の動きが21日、相次ぎ判明した。支持率が低迷し、日本維新の会など第三極との選挙協力もままならない民主党。党内からは「一刻も早く泥舟から逃げ出すというわけか…」(中堅)とため息が漏れる。見切りをつけた議員たちが、われ先にと“脱走”しようとしている。(坂井広志)

 離党の意向を固めたのは川崎稔(佐賀選挙区)、植松恵美子(香川選挙区)両参院議員。2人は22日に離党届を提出し、無所属となる予定だ。衆院選大敗後の離党の動きはこれが初めて。このほか20日には、党福岡県連が、現職の岩本司参院議員が公認候補の公募に応じなかったことを明らかにしている。

 川崎氏は昨年11月に参院選不出馬を表明している。産経新聞の取材に「平成24年度補正予算案や日銀総裁人事など重要案件が続く。自由な立場で(賛否を)判断したい」と語ったが、地元の首長選に超党派の支援を得て出馬するのではともささやかれている。

 植松氏は党公認候補に内定しているが、もともと鳩山由紀夫元首相に近く、昨年8月の消費税増税法の採決では造反票(反対)を投じた“前科”がある。選対幹部は「無所属のまま第三極の推薦を得て戦うのだろう。仕方がない…」と諦め顔だ。岩本氏に関しては維新にアプローチしているとの見方がもっぱらだ。

 この時期の離党の動きは、24日の党大会前にけじめをつける意味合いがある。もう一つは、維新やみんなの党選挙協力を呼びかけているにもかかわらず、蚊帳の外に置かれていることへの焦りもある。

 21日には維新の橋下徹共同代表(大阪市長)から「価値観が決定的に違う人たちが集まっている政党。党としての体(てい)をなしていない」と言われる始末だ。

 川崎、植松両氏が離党すれば参院民主党会派は85人になり、第2会派の自民党との差は2人に縮まる。第1会派から転落すれば、参院でわずかながら残っていた影響力も地に落ちる。このため、執行部は離党しても会派には留まるよう説得する方針だ。

 「じゃんじゃん離党すればいい!」

 参院幹部は投げやり気味にこう語るが、民主党内では、参院のみならず、衆院でも複数の離党候補者の名前がささやかれる。

 民主党が「崩壊の第2幕」に突入したのはもはや疑いようがない。

MSN産経ニュース  2013.2.22 00:33)


スポーツ紙にはこんな記事が出ている。


http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/02/22/kiji/K20130222005255220.html

植松恵美子氏、地元で会見 民主離党「選挙のためではない」


 民主党に離党届を提出した植松恵美子参院議員(香川選挙区)は22日、高松市香川県庁で記者会見し「自由な政治活動のため党から離れたい。選挙のためではない」と理解を求めた。

 一方、無所属で出馬する意向の夏の参院選に関し、これまで連携してきた社民党の県連組織や連合に引き続き支援を求める考えを表明。「一緒に戦えれば幸せだ」と支援への期待感も示した。

 立て直しを図る民主党への影響について「党人としては失格で申し訳ないが、政治信念に勝るものはない」と釈明。「考え方が合うところは協力したい」と語った。

[ スポーツニッポン 2013年2月22日 21:34 ]


とりわけ後者の記事など呆れたもので、植松恵美子のどこに「政治信念」があるのか、私には全く理解できない。こんなことなら、2007年の参院選自民党に残る数少ない「9条護憲派」だった真鍋賢二*1が当選していた方がよほど良かった。

植松が立候補した2004年(落選)及び2007年(当選)当時、香川県に住んでいたが、覚えているのは高松に反貧困キャラバンがやってきた2008年8月31日、福田康夫が突如辞意を表明する前日のことだ。民主党衆院議員の小川淳也は、社民党共産党の地方議員とともに来賓として来場し、挨拶も行ったが、植松は大幅に遅刻して会場に現れた上、不真面目な態度が客席からも見て取れ、なんだこいつ、と非常に悪い印象を持った。少なくとも植松が反貧困に積極的な政治家であるとは私は全く思わない。

その後、政権交代がなったあとはしばしばテレビのバラエティ番組で見かけた。しかし、政治家としていかなる実績があるのかは全く知らない。植松は民主党内の派閥では小沢系だと思っていたので、国民の生活が第一を経て日本未来の党に逝ったものとばかり思い込んでいたが、衆院選の選挙戦中に植松が民主党に残っているらしいことを知って意外に思ったものだ。産経の記事によると鳩山由紀夫系だったらしい。

私は別に元官僚で外交・安全保障ではややハト派ながら新自由主義臭も若干ある小川淳也を持ち上げるつもりなど毛頭ないが、政治家の存在感として小川と植松では比較にならないとは誰しも思うことだろう。

衆議院でも、真っ先に民主党離党のアクションを起こしたのは、のちに全員が落選することになった「新党きづな」の面々だが、先の選挙では風に乗って僥倖に恵まれただけの本来は弱い候補という自覚のある者ほど早く泥舟から抜けようとする。参院選ではそれが植松恵美子だった。実際、今年夏の参院選は昨年の衆院選以上に民主党と生活の党の凋落が鮮明になるだろうとは私も思うが、植松は民主党時代に友好派閥としてお世話になった小沢系の生活の党には見向きもせずに、第三極とやら(維新の怪か、さもなくばみんなの党だろう)に色目を使う醜態を晒している。それでいて、臆面もなく「政治信念」なる言葉を使う植松の厚顔無恥には呆れるばかりだ。

この植松、数日前に参院で代表質問をしたはずで、さる民主党・生活の党びいきのブログで好意的に取り上げられていたのを目にしたばかりだったが、私はその記事を読んでも「そりゃ口先だけなら何とでも言えるからな」としか思わなかった。そして、植松は早くも馬脚を現した。

参院選では植松恵美子の落選を願う。

*1:真鍋賢二は、2007年参院選の選挙戦で、「憲法は時代に合わないところは改めるべきだが、9条は守るべき」と言っていた。