kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

最下位ヤクルト、読売の自力胴上げを阻止(笑)

プロ野球読売リーグは、お約束の読売軍優勝が決定したが、ヤクルトが読売の自力胴上げを阻止した。

今日(22日)、甲子園球場で行われたデーゲームで2位阪神を破り、その瞬間首位読売の優勝が決まったのである。

初めて2位になった1977年以来、どういうわけかヤクルトが優勝決定に絡むことが多い。1977年は2位ヤクルトが3位広島に敗れて読売の自力胴上げを阻止した(?)のだった。以後、ヤクルトがマジック対象チームになった年の多くに、ヤクルトが負けて首位チームの優勝が決まることが実に多かった。今でも覚えているのは、1980年にずっと首位を独走していた広島がなかなか優勝を決められず、秋もだいぶ深まった10月18日、2位ヤクルトが最下位中日に負けてようやく広島の優勝が決まったことだ。当時の毎日新聞に「ビリの中日が Vレースに断」という小さな2段見出しが掲載されたことをなぜか覚えている。余談ながら、その数日後、同じ毎日新聞に大々的に掲載された見出しも印象深い。毎日は、「勝てない者は去れ ミスターGに『常勝』の論理冷たく」とかなんとか、そんな見出しで監督の長嶋茂雄電撃解任した読売球団をdisっていたのだった。私は無能を晒し続けていた長嶋の解任など当然だと思っていたから、その直前まで長嶋采配をおちょくっていた毎日新聞の突然の掌返しに呆れ返ったものである。その後、「ミスターG」とやらが読売監督に復帰して以降、読売球団の戦力巨大化がプロ野球をダメにしていったことを思うと、采配ミスを連発して自滅した長嶋監督が解任されるや、一転して長嶋を「被害者」扱いしたアンチ読売メディアの罪深さは、あるいは読売そのものが垂れ流した害毒をも上回る悪質さだったのではないかとさえ思える。

話をヤクルトに戻すと、今世紀に入ってからもヤクルト絡みの優勝決定が多かった。2001年に横浜スタジアムでヤクルト自身が自力優勝した以外は、マジック対象チームとして首位以外のチームに負けて首位チームの優勝が決まる(=首位チームの自力胴上げを阻止する)ことが多く、2002年の読売優勝、2003年の阪神優勝、2004年の中日優勝は3年続けてこのパターンだったかと記憶する。その後はヤクルトが首位読売との試合に負けて読売の優勝が決まり、原辰徳の胴上げを見せつけられるという腹立たしいパターンが昨年を含めて3回もあった。今年も明後日(24日)から神宮球場でヤクルト対読売3連戦が組まれているから、またしてもこのパターンかと恐れていたが、阪神に勝って読売の自力胴上げを阻止するとともに、読売の胴上げを見せつけられる屈辱を逃れたことは、不幸中の幸いであった。そういえば、ヤクルトが2位球団に勝って首位チームの自力胴上げを阻んだケースは過去に記憶がない。

読売リーグの新人王争いでも、小川が7回途中5失点と打たれながらも勝利投手になり、今日しぶとく勝った読売・菅野との星2つの差を保った。バレンティンの記録があったとはいえ、さんざんだった今年のせめてもの救いとして、小川の新人王獲得に期待したい。