kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

日本の「脱原発」運動家に韓国を見下す資格はあるのか

日本の「東電原発事故」から何も学ぼうとせぬ韓国 - kojitakenの日記(2014年4月3日)のコメント欄より。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20140403/1396483437#c1396591853

id:doronuman 2014/04/04 15:10
日本で中韓原発推進政策を批判しても何の効果もない。反原発運動に実際に関わればすぐわかることだけど、そんな効果の期待できない「政治ごっこ」に時間を割くゆとりなんか全くありません。それに、中国はよく知らないが少なくとも韓国での民衆の原発支持率はまだ高く、まともな反原発のパートナーはいません。
日本から技術導入している台湾やベトナム(計画中)なら、日本の反対運動に効果が期待できるから、反対運動に取り組まれてます。
中韓に遠慮して黙っていると思ったら勘違いもはなはだしい。kojitakenさんやid:badgebadgeなる人は現実の反原発運動には1ミリも関わっていないだろう。脳内とネットで反対運動をやった「気分」にはなっているかもしれないが。


そもそも反原発運動に○○を「求める」という言い方がおかしい。中韓原発推進反対運動が必要だと思ったら、自分でその運動を始めればいいのです。支持する人はそれなりにいるでしょうが止める人は誰もいませんよ。


これはしたり!


果たして日本の「脱原発」運動家に、このような偉そうな態度で韓国の「脱原発」派の人たちを見下す資格があるのだろうか。

先月の朝日新聞記事より。

http://www.asahi.com/articles/ASG3R7SW7G3RUHBI01K.html

(核リポート)「脱核」か「核の主権」か 揺れる韓国

ソウル=中野晃


■脱「核発電所」運動

 東日本大震災からまる3年を前にした3月10日の昼。ソウル中心部の光化門広場で、少数野党・正義党が記者会見を開いた。脱原発を目指す日本の国会議員らの招きで3月4〜6日と訪日し、福島の被災地も訪れた金斎南(キム・ジェナム)議員がマイクを握って声をあげた。「ひとたび原発事故が起きれば、すべてが奪われてしまう。深刻な事故が起きる前に核発電所をとめなければならない」「にもかかわらず、世界の流れに逆行しようとしているのが朴槿恵(パク・クネ)政権であり、再稼働を推し進める日本の安倍政権だ」

 「核発電所」。韓国で脱原発に取り組む議員や市民団体は「原子力発電所」のことをこう呼ぶ。原発も、核兵器も、核分裂で生じるエネルギーを利用している点で変わりはない。「核発電所核兵器も同じだ」。核の「平和利用」という言葉に惑わされない、という思いもこめられているという。

 3年前の東京電力福島第1原発事故を機に、韓国でも「脱核(脱原発)」を目指す世論が広がった。最も古い商業炉・古里(コリ)原発(釜山市)では事故から1カ月後の2011年4月、原発に不安を感じた約100人の周辺住民が「稼働中心」を求める仮処分を裁判所に申請した。翌12年2月、同原発1号機で全電源が約12分間稼働せず、原子炉の温度が約20度急上昇する事故が起き、隣接する集落の住民が「即時移転の実現」を求めて集会を開いた。同年12月の大統領選では、最大野党・民主統合党(現・民主党)の文在寅ムン・ジェイン)候補が「できるだけ早い時期に韓国を原発ゼロの国にする」として「脱核」を公約に掲げた。しかし、与党セヌリ党候補の朴槿恵氏(現大統領)は選挙戦で原発に触れず、主な争点にはならなかった。

 大統領選後、原発を運営する公営企業「韓国水力原子力」と関連業者による原発への部品納入にからむ検査書類偽造や贈収賄事件が次々と明るみに出て、同社幹部がイモヅル式に訴追された。「原発への信頼が失墜する」と関係者は心配したが、「脱核運動」が広がる契機にはならなかった。むしろ、韓国の市井の人々の関心は、福島第一原発からの放射能汚染水の海への流出に集まった。それに伴って、関連する市民団体の運動目標も「日本の水産物の禁輸」となり、あしもとの韓国の原発への関心は、時がたつとともに薄れている、と感じる。


■原子炉が「登録文化財」に

 朴槿恵政権は昨年末、新たなエネルギー基本計画をまとめ、エネルギー源に占める原子力発電の割合を2035年に29%とし、現行の26%から引きあげる方針を決めた。これを満たすには、原発を現23基から約40基まで増やす必要がある。政権として「原発増設」路線の維持を明確にした形だ。

 この基本計画の公表と同じころ、象徴的な出来事があった。韓国が原発推進のために米国から導入し、1962年に初臨界に達した旧原子力研究所(ソウル)の研究炉「トリガー・マーク2」が昨年12月、国の「登録文化財」に指定されたのだ。韓国で科学技術研究施設が「文化財」になるのは初めてという。研究炉は解体作業が進むが、記念館ができ、研究炉の模型が展示される方針という。原子炉を「文化財」として後世に伝えようとする韓国政府の原発増設路線は当面、揺るがない見通しだ。

朝日新聞デジタル 2014年3月28日15時46分)

この記事を読む限り、確かに韓国においては「脱原発」は多数派とはいえない。しかし、日本と同程度には「脱原発」の言論が浸透しているとも読める。いい勝負であろう。

すなわち、韓国の現大統領・朴槿恵は確かに原発推進派だが、それは日本の安倍晋三とて同じであり、日本の衆議院選挙で民主党が惨敗し、自民党が圧勝して政権交代が起きたのと同じ2012年12月には、現在の政党名も日本と同じ韓国の最大野党・文在寅は「できるだけ早い時期に韓国を原発ゼロの国にする」と公約しており、朴槿恵との大統領選は、日本の衆議院選挙とは大違いで大接戦だったのである。しかも日本の民主党は、前代表(前総理大臣)の野田佳彦も現代表の海江田万里も露骨な原発推進派であることを考えれば、日本の「脱原発」派の勢力は韓国にも劣るのではないかと思えるほどだ。他ならぬ東電原発事故を起こした国に住む人間としては恥ずかしい限りだが、そんな国の「脱原発派」がお隣の国を見下すありさまは、それに輪をかけて恥ずかしい。

id:doronumanが「小沢信者」かどうか私は知らないが、その思考回路は「小沢信者」に酷似しているように思える。その小沢一派の「日本未来の党」及びその後身の「生活の党」が2012年の衆院選と2013年の参院選に惨敗したことも確認しておかなければならない。

id:doronumanは「韓国での民衆の原発支持率はまだ高く、まともな反原発のパートナーはいません」などと書くが、日本の脱原発(反原発)派の中にも以前から韓国の脱原発(反原発)派と連帯していた人たちがいる。一例として下記にリンクを示しておく。

但し、「小沢信者系」色の強い脱原発運動家グループの中に、韓国の脱原発運動家たちと連帯しているケースがあるかどうかは知らない。あっても不思議はないが、少なくとも id:doronumanのコメントは、まるでネトウヨ安倍晋三のように韓国を見下す人間が、「脱原発」派の中に棲息していることをまざまざと示すものだ。

なるほど、これでは「脱原発派」への支持は広がらないはずである。