『百田尚樹『殉愛』の真実』(宝島社)を読む(2) - kojitakenの日記 の続き。
下記の本を読むと、結局「百田尚樹の『殉愛』騒動」とは、一言で言えば、死期間近いカリスマ有名人の遺産目当てで結婚した女に百田尚樹が騙された話であることがわかる。だから、小保方晴子に故笹井芳樹氏が騙された「STAP細胞問題」とイメージが重なるのだ。
- 作者: 角岡伸彦,西岡研介,家鋪渡,宝島「殉愛騒動」取材班
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2015/02/23
- メディア: 単行本
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いきさつから言って、百田を騙した女(家鋪さくら)とやしきたかじんの遺族とが対立関係になるのは必然だ。
問題は、「女 vs. たかじんの遺族」の対立関係において、百田尚樹が一方的に女に肩入れした結果、たかじんの遺族を傷つけ、たかじんに関係した芸能関係者らへの誹謗中傷を繰り返したことにある。この点は「STAP細胞問題」とは全く異なる。故笹井氏は百田のような破廉恥な真似はしなかった。
女の手口は実に酷かった。女は、たかじんの遺志により桃山学院大学と「OSAKAあかるクラブ」へ寄付される予定になっていた計3億円を騙し取ろうとした。本の後半に出てくる、たかじんのメモを女に見せられた桃山学院大の温井校長がメモを偽物だと見破る前後の部分は、この本の「見せ場」だが、私の憶測を書くとこの偽メモを書いたのは家鋪さくら本人だろう。本は、「偽造し文書等行使罪」(刑法第161条)に問われる可能性を示唆している。
そんな女に百田尚樹は全面的に肩入れした。しかも、安倍晋三のお気に入りになった百田は、権力者を仲間に引き込んだ。ここが、この騒動においてもっとも醜悪だと私が感じたところだ。権力を引き込んで白を黒と言いくるめる。その権力者たちには、なぜか私が日頃から標的にしている人間が異様に多い。
たかじんさんお別れの会 豪華な発起人/芸能/デイリースポーツ online
たかじんさんお別れの会 豪華な発起人
1月3日に亡くなった、歌手でタレントのやしきたかじんさん(享年64)のお別れの会が、3月3日に大阪市のリーガロイヤルホテル大阪で行われることが11日、同会の実行委員会から発表された。生前親交のあった安倍晋三首相(59)、橋下徹大阪市長(44)、ビートたけし(67)、秋元康氏(55)、星野仙一監督(67)らそうそうたるメンバーが発起人となっている。
「TAKAJIN MEMORIES 2014 あんたのことが ICHIZUに やっぱ好きやねん」と題したお別れの会。発起人には、たかじんさんの交友の広さを物語るように、政界、芸能界、スポーツ界などを代表する人々が名を連ねた。
安倍首相は、たかじんさんの冠番組にたびたび出演するなど親交が深かった。首相が自民党幹事長のときに、「いつか一緒に温泉に入ろう」と話し、前回の首相辞職後に約束を果たしていた。たかじんさんの死去後、首相は自身のフェイスブックで「政治的に尾羽打ち枯らした状況の私を誘って頂いたのはたかじんさんの気遣いだったと思います」と当時を振り返り、「本当に悲しい思いです」としのんでいた。
首相が会に出席するかどうかは、同委員会は「明らかにできない」としている。
お別れの会は、リーガロイヤルホテル「光琳の間」で開催。2部制で行い、午後1〜3時までの第1部は、ファンら一般の弔問客が献花。祭壇の前に献花台を設けるほか、モニターを設置し、たかじんさんの出演シーンを流す予定という。
午後6時からの第2部は、たかじんさんにゆかりのある関係者のみが集まり、故人をしのぶ。実行委員会によると、テレビ中継はなく、内容は未定としている。
(デイリースポーツ 2014年2月12日)
記事の末尾にある「たかじんさんにゆかりのある関係者のみが集まり、故人をしのぶ」第2部から、家鋪さくらは当初たかじんの遺族を締め出そうとした。それが失敗に終わると、出席者の見ている前では、「おかーさーん」と泣きながらたかじんの母(昨年5月3日死去)の背中をさするという白々しい演技をした。そんな女を、百田尚樹は権柄ずくで庇護した。
女も問題だけれど、本に心の病気を示唆されている女にはまだ情状酌量の余地がある。しかし、百田尚樹には同情すべき点は一切ない。(第4回に続く)