kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民、財政再建へ新組織 政府会議の民間識者参加(日経)

昨日(2/27)、本屋で講談社の写真週刊誌「FRIDAY」の表紙に、不穏な文字列があったので、おそるおそる中身を見たら、かつて加藤紘一の実家への放火を笑いものにして、映画『靖国 YASUKUNI』を検閲しようとした、あの人類史上稀に見る凶悪な極右政治家・稲田朋美を「次期総理大臣候補」として持ち上げるおぞましい記事が出ていた。しかも、それによると稲田は安倍晋三の指示を受けて財政再建に取り組み、ブレーンに土居丈朗を起用するとかなんとか、百田尚樹どころの騒ぎではない、おぞましさ全開の記事だった。最近は従来右翼的と思われた小学館の雑誌に安倍晋三批判が出始めた代わりに、小学館よりはだいぶ「リベラル」寄りだったはずの講談社の雑誌が極右化しているのが目立つ。

で、「稲田朋美 FRIDAY 土居丈朗」を検索語にして、このおぞましい記事が引っかからないかと思って調べてみたが、約1か月前、1月29日付の下記日経の記事が引っかかっただけだった。

自民、財政再建へ新組織 政府会議の民間識者参加 :日本経済新聞

自民、財政再建へ新組織 政府会議の民間識者参加

 自民党は2月から歳出抑制の議論に着手する。稲田朋美政調会長をトップに特命委員会を設け、高齢化で膨らむ社会保障費などに切り込む。財政問題に詳しい土居丈朗慶大教授ら学識有識者を助言役に加える。機械的な歳出削減だけでは党内の反発も予想される。行政改革などの専門家も交え、規制緩和による経済成長を通じた税収増や公共サービスの効率化なども含めることをアピールしたい考えだ。

 特命委にアドバイザーとして加わる有…

日本経済新聞電子版 2015/1/29 2:00)


露骨な緊縮財政路線じゃないか、これ。こんなことやってたらいくら「大胆な金融緩和」なんかやったって意味ないどころか、逆効果なんじゃないのか?

いくら外交や安全保障、それに人権抑圧などのデメリットがあろうが、金融緩和とリフレを進めてくれるからという理由一点張りで安倍政権支持を言明している人士には、安倍政権がやろうとしている緊縮財政政策をどう評価するのか訊きたいものだ。

そういえば、経済とは関係ないが、稲田朋美に関してはこんな報道も出ていた。稲田は、安倍晋三と並ぶ史上最悪の政治家というほかない。

http://www.asahi.com/articles/ASH2V61F2H2VUTFK00Y.html

東京裁判の中身、私たち自身で検証を」 自民・稲田氏

 ■稲田朋美自民党政調会長

 (東京裁判について)日本は東京裁判サンフランシスコ平和条約11条で受け入れて、独立を果たした。しかし、東京裁判については、裁判の冒頭で清瀬(一郎)弁護人が「この法廷に果たして管轄権があるのか」という動議を出された。侵略戦争については、1928年の不戦条約、指導者個人の責任を問うという法律は、当時ポツダム宣言を発し、受諾した時点では国際法の中に無かった。この意味において、事後法という批判は国際法の学会等からも出ているところなので、法律的にはそういった疑問がある。

 主文はもちろん受け入れて、その東京裁判が無効という意味ではないが、中に書かれている事実関係については、私はやはり当時の裁判の状況等からみて、きちんと私たち自身で検証する必要があると思っている。(自民党本部での記者会見で)

朝日新聞デジタル 2015年2月26日18時53分)