今月初め（8/2）に、甲子園を明け渡す直前の阪神に勝ち越して首位に立ったヤクルトだが、直後の本拠地での読売戦に1勝2敗と負け越して首位を陥落したあとは、下位のDeNAや中日に星を落とし、本拠地での阪神戦にも負け越すなどピリッとせず、阪神の独走か、はたまた先週阪神を3タテした読売と阪神のマッチレースか、などと諦めムードになりかかってきていた。
早々と寒々しい北風が吹いて打撃のチームであるヤクルトには不利かと思われた、今月二度目の本拠地での読売戦だったが、思いがけずも、というわけではなく実は大いに期待していたが（笑）、みごと3タテに成功した。独走の気配が見えていた首位の阪神が広島に連敗して、ヤクルトは2ゲーム差の2位。3位に変な球団がいるが、首位阪神から4位広島までのゲーム差が4.5ゲーム差に再接近した。広島は、昨年まで2年連続Aクラスで、今年も読売に5つ、阪神に3つ勝ち越してヤクルト戦も五分という、セ・リーグ上位には強いチームだが、交流戦に負けたのは力負けで仕方ないにせよ、セ・リーグ下位の中日とDeNAにそれぞれ大負けしているため今の位置にいる。しかし、今日勝利投手になった前田と黒田の右の両エースに加えて、阪神にもヤクルトにも滅法強い左腕のジョンソンもいるので、涼しくなる秋の戦いには強そうだ。もちろんまだまだ優勝も狙える。だから読売を4位に叩き落とすのも夢ではない、などと下手に書くとヤクルトが4位に落ちそうなのであまり書かないでおくが。
ヤクルトは一難去ってまた一難で、明日からは甲子園に帰る阪神との3連戦。敵は今月初めに同じ甲子園でやった時と同じく、藤浪とメッセンジャーが待ち構えている。すさまじい猛暑にさしもの藤浪・メッセンジャーも苦しんだ4週間前よりも厳しい戦いになるだろうが、負けると決まったわけではない。昨年もオールスター前の甲子園は全敗だったが、オールスター後は2回連続で勝ち越した。やはりオールスター前の甲子園で全敗だった今年も、夢よもう一度で2回連続の敵地勝ち越しができれば、阪神と1ゲーム差になる（3連勝はさすがに無理だろう）。
せめてもう少しは夢を見てみたいと思う今日この頃である。
