kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

社民党や生活の党と(以下略)ばかりではなく、維新の党(松野一派)も「危機存亡の秋(とき)」にいる

先ほどアップした記事にとんでもない勘違いがあったので書き直しました(汗)


現在は2014年の衆院選があったために安倍晋三内閣は第3次だが、2012年に第2次安倍内閣が発足して3年目の今年ほど、坂野潤治のいう「崩壊の時代」が実感された年はなかった。一昨年や昨年には今日ほど切実には「崩壊」が感じられなかった。

かつて時たまチェックしていた小沢一郎熱烈応援系のブログ*1を久々に見に行くと、こんなことを書いていた。

やっと各党の旗色と立ち位置が明らかになって、国民が望む政治が問われる かっちの言い分/ウェブリブログ(2015年12月12日)

橋下氏が維新を立ち上げときは、各野党から一緒にやりたいと引く手数多であった。しかし、その維新が自民党よりも極右の石原氏を共同代表に迎えてから、その維新の本当の正体が明らかになった。類は友を呼ぶとはよく言ったものである。橋下氏が大阪市長を引退し、おおさか維新の新代表は松井氏が就いた。

その松井氏が、おおさか維新として、安倍首相が目指す憲法改正の際には、改憲に必要な3分2の勢力の中に入るという。本来、維新は長期政権の自民党政治を維新することから出来た政党であったはずである。おおさか維新の新代表が最初に発した言葉が、自民の悲願とする第9条の改憲とは、おおさか維新に投票した大阪府民はちゃんとわかっていたのか。自衛隊員から人身御供が出ないと、本当の恐ろしさを分からないのかと言いたい。

民主と維新が統一会派を作ったが、民主から社民、生活にも統一会派に入らないかと打診しているという。社民も生活も会派に入った方がいい。チマチマと質疑をしてもインパクトがない。まずは、参議院過半数を取り戻さなければならい。そうしなければ、改憲が現実の話になってしまう。歴代政治家の家に育ち、お金の心配、子供の心配もしたことのない首相には、一般庶民の本当の苦労を理解することは無理というものだ。


憲法改正、安倍首相に協力=松井氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015121200306

国政新党「おおさか維新の会」代表に就く松井一郎大阪府知事は12日の記者会見で、安倍晋三首相が目指す憲法改正に関し、「憲法は改正しなければならないというのは、わが党の大きな考え方の一つだ。改憲に必要な3分の2の勢力の中に入る」と述べ、首相に協力する意向を示した。 (2015/12/12-19:29)


残念ながら「社民も生活も(民主党と維新の党が作った統一)会派に入った」くらいでは社民・生活両党の参院選での議席確保は難しいだろう。そればかりではなく、維新の党の議席確保も困難だ。

2013年の参院選で、社民党比例代表の1議席のみ、生活の党(当時は長ったらしい蛇尾はついていなかった)は獲得議席なしだった。来年の参院選で、2013年には1議席をめぐって惜敗した生活の党には山本太郎の個人人気の上積みが見込めるから1議席は獲ると思うが(但し比例の2議席目は絶対無理。比例代表で2議席を獲得するには、1議席の3倍近い得票が必要になる)、社民党の2議席は無理、つまり吉田党首は落選確実で、それどころか1議席福島瑞穂)だって落としかねない。また、2013年の参院選日本維新の会が獲得した8議席は、そのすべての議員が極右政党(おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党、日本を元気にする会)に所属している。つまり非改選議席はゼロだが、改選は5人いる。しかし、同党の政党支持率(0.2%程度)からいって獲得を守れる可能性は限りなくゼロに近い。松野一派系の議員に集票能力などないことは、日本維新の会の看板で戦った2013年の参院選で松野一派系の当選者が一人もいなかったことからも明らかだ。民主党選挙協力をしてくれるから勝てると考えるのは甘過ぎる。かつて2009年に民主党が圧倒的な議席獲得数を誇った「政権交代選挙」の時でさえ、民主党選挙協力を得た社民党候補は軒並み落選した(たとえば香川3区など)。政党間の選挙協力なんてその程度の効果しかない。だから現状の延長線で行けば維新の党の参院選惨敗は確実だし、仮に獲得議席ゼロという結果でも出た日には、同党の崩壊に弾みがつき、衆院議員からも大量の離党者が出ることは目に見えている。

つまり、危急存亡の秋(とき)にあると言われることの多い社民党や生活の党ばかりではなく、維新の党(松野頼久一派)もまた、危急存亡の秋にいるといえる。だから、常識的に考えれば、来年の参院選にこれらの政党に属する政治家が生き残るためには、参院選前にこれらの3党と民主党を合わせた4党がすべて解党して野合し、新しい政党を立ち上げるしか手はない。もちろん私はそんな野合野党を支持などしないが、それしか彼らの生き残る道はないと客観的に判断する次第だ。

*1:ブログ主は自費をはたいて小沢一郎政治資金パーティーに参加する筋金入りで、有象無象の「小沢信者」どものブログとは一線を画している。