kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

佐藤栄作のドラ息子にして元衆院議員の佐藤信二が死亡(5/3)

そういや憲法記念日佐藤栄作のドラ息子・佐藤信二が死んだが、こんな世襲政治家の名前などすっかり忘れていた。その佐藤信二が死んだ前の夜11時台、つまり佐藤が死ぬ直前だが、「きまぐれな日々」に下記のコメントをいただいて、そういや佐藤の息子が国会議員やってたな、と思い出したばかりだった。

きまぐれな日々 無党派層を動かせなかった"野党共闘"/消費税と衆参同日選(2016年5月2日)のコメント欄より

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1438.html#comment19566

長島と平岡さんというのは、あまりにもツボを押されすぎて笑ってしまった。
松原仁でも前原でも、長島同様に絶対に投票しない!!
惜敗率を少しでも落として、他の『よりましな』民主党候補に復活当選をさせる目的があるからだ!!!
白票や共産党などの泡沫候補に投票することを悪く言うこともあるし、私も時にはそうした批判をする。しかし、自民党顔負けな、こうした極右候補については、例外。


民主党候補というのは、ある意味面白い面もある。その選挙区ごとにソイツがどんな政治スタンスなのかを、徹底的に調べあげないと、おいそれと自分の思いを託せないからである。もう相当昔のことだが、私も平岡さんに投票していた時期があった。岩国で働いていた時、比例は社民党、人は平岡さんと、己の思いを示せてはいた。よりましな選択というヤツである。
秋葉さんが社民党に見切りをつけて、広島市長選挙に出た時に原爆ドーム近くで声をかけた頃のことなど、なつかしく思い出してしまったが、山拓が変態スキャンダルで落選した時、平岡さんは菅直人の応援を受けて当選したはず。
岩国駅前で菅直人と歩きながら質問したのを思い出した。
あそこは超ド保守の山口県でも例外なのだ。佐藤栄作の子供か何かがいて、いかにも圧勝な環境にあったが、当時かの地で働いていた私は、よそ者なのでそうした外見のみで佐藤の圧勝なのかとタクシーの運転手さんに聞いたことがあった。しかし、奴はふんぞり返っていて(地元の産業振興に)あんまり役に立っていないと、不評を買っているとか教えてもらったこともあった。うちのアパートの前に佐藤本人が車を停めさせて握手を求めてきたので『期日前に行きましたよ、もち、平岡って書きましたが!』と肘鉄をかましてやったら、ほんとに落選したので大笑いした記憶あり。米軍基地のせいなのか帝人などにある労組などのおかげなのかは知らないが、同じ山口県でも、岩国ってところは自民党が楽勝にならないみたいなものはあった。その他は、救いがたい。ひたすら暗黒の選挙区である。
長州というのは(この響きが大嫌い!司馬遼太郎とかにはまっている俗物の仲間みたいで(笑))保守のみならず革新も有名なところ。日本共産党なんかはかなり長州関係者ではなかったか?その宮本も野坂も、絶対泡沫候補になるところが山口県である。そうした地域では、心ある人には白票か泡沫候補に批判票しか書けないのだ。私は中選挙区時代は、ミッキー安川もどき(安倍晋三の親父)や林義郎などの選挙区で育ったので、ラスト一議席社会党の奴がオコボレでもらう、そんな悲惨な選挙区、仕組みに心底ムカついていた。社会科の教科書などに明記されていた、比例代表制度のクリアーさに理解したのみならずな、いやーな刷り込みをさせられていたわけでもある。山口県は特殊にせよ、なべていなか社会が日本の主流(こと選挙区では!)なので、小選挙区制度を導入しようとか久米さんなど(唯一の例外が筑紫さんだった)のテレビ番組で騒ぎ出した時には、阿鼻叫喚の様になる、余程の政治的な異常事態でもないかぎり、千代に八千代に自民党圧勝じゃんかと、そりゃいまの安倍晋三への怒りの比でなく、怒っていたもの。と共に、可能な限り田舎には住みたくないとも思ったもの。
その頃、ヒトラーだの翼賛会だのと連日、小沢一郎をこき下ろしていたのが、コジタサンが嫌うニッカンゲンダイでしたね。まあ、えらい変わり様!だから私はニッカンゲンダイを信じない!!


平岡さんという懐かしい名前につられて、一時期とはいえ暮らしていた、昔話を書きなぐったが、理念を言えばやはり民進党は左右に分裂しなくてはダメ。ただし、残念ながら、そうした綺麗事を待ってくれない、どす黒い現実があるわけだ!
さすがに自分の選挙区が前原や長島などなら、前述した惜敗率落とし戦術で奴等には絶対に投票しないけど、そこまでひどくなければ壊憲活動を粉砕するために、それでもやはりより安倍自民党に勝てそうな民進党候補に投票しか、許されないのが小選挙区制度ではないか?そんな制度、くそ食らえだが、その仕組みで選ばれし者どもがなんで小選挙区をやめようかってわけだ。
亀井静香とか村上さんみたいなコテコテの右派親父候補の場合、対立候補次第ではあえて奴等に投票という選択肢もありかもだが(笑)、前原たちに内心はともかく、反対の方に従わざるをえないような投票結果に持ち込むことが、来る選挙戦での私たちの責務であろう。
最悪のシナリオ、お維新プラス前原どもで安倍晋三の宿願が叶う展開。奴等が離党して安倍晋三に靡けば壊憲活動にチェックメイトという結果。
それは、十分にありうる展開かもしれない。だからこそ、奴等には…それこそラスト中選挙区制度選挙で連合がやったみたいな…選別選挙をやりたいくらいだよ。


同日選挙の可能性、到底否定できない。週刊紙で下馬評がチラホラと出ているが、お維新の議席数がデカいのが余計、安倍晋三には都合よさそうだ。熊本方面に酷い追い討ちが掛からぬかぎり、宿願が優先されるのが安倍ちゃん的には妥当だろう。
公明党も正式にダブル選挙を認めているのだ。消費増税を延期『できる』環境にあって、とどめにジジババなどに小銭をばら蒔けば、シブチン岡田どもは容易く撃破できる。
伊勢志摩サミットで変な演出効果を出せれば、まず間違いなくダブル選挙確定!
以前にも書いたことあるが、もう神風でも吹かぬ限り、この流れは止められない。北海道の結果、コジタサンは辛い見立てだが、仮にもう少し甘く見立てても(弔い合戦なのに手こずったとか、野党共闘路線の成果を強調する見立て)、それでも綺麗な勝ち方を自民党にさせてしまった。この事実は、看過できない。
つまり、北海道よりもギクシャクしている野党共闘参議院一人区は少なくない。かたや、公明党はそのカルトぶりを全開させている(笑)。
さらには長島どもは論外としても、公衆の前で政治家のくせに、しかも、わざわざ護憲集会にゲストで参加したくせに、志位さんと握手を拒んだ奴もいましたね。
民進党側のそうした態度が、野党共闘路線の本気さを有権者に感じさせない要因である。とにかく共産党憎しな連合どもと極右派以外は、冷めた思いでは?
民政党とかいうのなら、そんな身内を黙らせてオール野党(安倍晋三の別動隊は除くで)一点突破の批判票まとめでやるしかない。

2016.05.02 23:51 axfxzo


id:axfxzoさんも山口でしたか。id:suterakusoさんといい、この日記のコメント欄には山口と縁のある方が多いですね。

ってな挨拶もそこそこに、佐藤信二の落選は覚えていなかったので調べてみると、佐藤は確かに山口2区で2000年と2003年の衆院選平岡秀夫に連敗し、2000年にはそのまま落選してました。2003年には比例復活してまして、山拓が落選したのはこの2003年の衆院選の方ですね。Wikipediaを参照すると、

比例名簿では当選最下位であったため、引退した宮澤喜一が終身比例名簿1位のままであれば落選になっていた。

と書かれています。そいつは惜しいことをしました。その後佐藤は2005年の郵政民営化の時に小泉純一郎に造反しましたが、小泉に刺客を送られるのを嫌ったのかどうか、同年の衆院選に立候補せず政界を引退しました。佐藤栄作の倅ということで、派閥も田中派から竹下派小渕派へと移行したあと小渕恵三を裏切って梶山静六についたものの、岸信介の系列には行かなかったらしいし、A級戦犯の子孫には当たらないために、安倍晋三のように極右の日本会議に担がれることもなく、平凡な世襲議員生活を送ったものと思われます。安倍晋三なんかも本来、この佐藤信二あたりと同格か佐藤にも及ばない程度の政治家のはずなんですがね。

下記は朝日に載った佐藤の訃報記事。

http://www.asahi.com/articles/ASJ543663J54UTFK001.html

佐藤信二・元通産相が死去 佐藤栄作元首相の次男
2016年5月4日17時24分

 通商産業相などを務めた元自民党衆院議員の佐藤信二(さとう・しんじ)さんが死去したことが4日、分かった。84歳だった。関係者が明らかにした。

 佐藤栄作元首相の次男。安倍晋三首相からみると、祖父・岸信介元首相の弟が佐藤元首相で、信二さんは従叔父にあたる。日本鋼管社員を経て、政界に入った。1974年参院選の全国区で初当選、79年には衆院旧山口2区で当選した。竹下改造内閣で運輸相、第2次橋本内閣で通産相を務めた。小泉内閣が進めた郵政民営化に反対し、2005年7月の衆院本会議の法案採決を欠席。「郵政解散」後の衆院選には立候補せず、政界を引退した。

 沖縄への核兵器再持ち込みをめぐり、1969年に佐藤首相とニクソン米大統領(いずれも当時)が署名した秘密合意文書を保管し、その存在を2009年に明らかにした。

朝日新聞デジタルより)

そうか、佐藤信二沖縄返還を巡る日米密約の文書を公表したんだっけな。晩年にせめてもの罪滅ぼしをしたといえるかもしれない。まあでも冥福を祈るに値するほどの行為でもないか。