「野党共闘」とは、結局小沢一派と民主集中制の共産党という、ともに指導者の暴走に歯止めを掛ける仕組みを持たない両者が密室で合意したことを支持者や無党派層に上から押しつける仕組みに過ぎず、だから人心が離反して衆院大阪12区補選で1+1=0.8になり、供託金を没収される醜態を演じたのだと私は考えているが、同じような密室の談合で決まった案件がもう一つ報じられた。これにもやはり小沢一郎が絡んでいる。
以下上記リンクの産経新聞記事を引用する。
国由合併 党首が合意も国民民主側の了承遅延 「決められない政治」再び
国民民主党の玉木雄一郎、自由党の小沢一郎両代表が25日、両党の合併に合意した。合意書への調印を経て自由党は近く総務相に解散を届け出る。国民民主党は同日、了承のための両院議員懇談会を開いたが、反発の声もあり26日未明にまで及んだ。
自由党は、不参加を表明した山本太郎共同代表を除く衆参6人が国民民主党に加わる。合併に伴う党名変更は行わず、党代表は引き続き玉木氏が務める。
山本氏を除く両党の議員数を合算すると衆院40人、参院24人の計64人で、79人の立憲民主党に次ぐ野党第2党となる。合併に反発する国民民主党側から離党者が出る可能性もあるが、最大でも数人規模の見通しだ。
新執行部人事では小沢氏の処遇が焦点となる。要職に起用すれば反発を招く可能性があり、玉木氏は党内情勢を踏まえ慎重に判断する。党関係者は「少なくとも小沢氏の幹事長起用はない」との見通しを示した。
玉木氏は合併後、野田佳彦前首相が率いる衆院会派との合流などを視野に旧民進党勢力の糾合を図る考えだが、成否は見通せない。両党は合併の期限を今月末としていた。
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自由党との合併構想をめぐり25日に開かれた国民民主党の両院議員懇談会は、合併慎重論や玉木雄一郎代表の交渉手法への不満が噴出し、深夜までずれ込んだ。執行部が採決に持ち込もうとするたびに反論が起き、連綿と続く「決められない政治」の体質を印象づけた。
玉木氏と自由党の小沢一郎代表は25日、3時間以上に及ぶ詰めの協議に臨んだ。時間を割いたのは参院選岩手選挙区(改選数1)の候補者調整だった。
国民民主党の階(しな)猛(たけし)憲法調査会長(党岩手県連代表代行)は、共産、自由、社民3党の地元組織が内定した人選に反発し、元衆院議員の黄川田徹元復興副大臣(65)を推している。
譲歩すれば合併慎重派の階氏が離党しかねないと踏む玉木氏は、小沢氏に重ねて再調整を求め、会談後の両院議員懇で胸を張った。
「黄川田氏でいかせてほしいと申し上げた」
党内手続きの最終局面で党首が語る言葉としては、あまりに高揚感に欠ける。
政党の合併交渉では、主要政策の見解統一などが焦点となるケースが多い。
旧民主党に旧維新の党が合流した平成28年3月の旧民進党結成の際は、旧維新側が「統治機構改革」などを綱領に掲げるよう求め、自らの綱領を踏襲したい旧民主側と綱引きになった。
旧維新の党を結成した旧日本維新の会、旧結いの党の合流では、「維新」を党名に盛り込むことの是非や原発再稼働についてのすり合わせに時間を費やした。
岩手選挙区問題を重視したのは、離党者を出さずに合併を成就させたいという玉木氏の慎重さゆえだが、その思いが党所属議員に響いているとは言いがたい。
階氏は両院懇談会で「『大きな固まり』につながるのか。納得いく回答が得られていない」と合併慎重論を唱え、「採決するなら、まだまだ議論させていただく」と語気を強めた。
足立信也参院議員は、小沢氏との会談結果を口頭で報告した玉木氏に「詰めが甘い。合意事項の紙が必要だ」と不満をぶちまけ、小沢氏に近い小宮山泰子総務副会長は「他党の解党に関する文書を作ることはできない」と反発した。
混迷する議事に、玉木氏は懇願するように訴えた。
「しっかりとまとまる姿を見せたい。過去にこだわらず未来のために…」
その訴えとは裏腹に、旧民主党時代から続く「バラバラ感」が会場を覆い尽くしていた。(松本学)
(産経新聞より)
まあ玉木雄一郎が小沢一郎とツーカーの仲だってことは、ずいぶん昔から「小沢御用達」の週刊誌の一つである『サンデー毎日』で反自公系右派政治評論家の鈴木哲夫が宣伝しまくっていたから、私のような元「小沢ヲチャ」*1にとっては常識の範疇に属する事項だ。だからこのニュースは全く驚くに当たらない。で、お次は立憲民主党との合流か? そうなったら「民主党」の党名が復活するんだろうな、たぶん。
茶番もいい加減にしろ!!!
*1:最近ではあまり熱心に小沢をヲチしなくなっていたので「元」をつけざるを得ない(笑)。