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「自由党と国民民主党が合流へ 小沢一郎と玉木雄一郎が大筋合意」(朝日)

https://www.asahi.com/articles/ASM1Q5QBRM1QUTFK016.html

自由党と国民民主党が合流へ 小沢氏と玉木氏が大筋合意
寺本大蔵 2019年1月22日23時40分

 国民民主党玉木雄一郎代表と自由党小沢一郎代表が22日、両党を合流させる方針で大筋合意した。両党議員が全員合流すれば、参院では野党第1会派となる。夏の参院選に向け、28日召集の通常国会で発信力を高めていく狙いだ。

 玉木氏と小沢氏はこの日夕、都内のホテルで約40分間会談。玉木氏は会談後、朝日新聞などの取材に「(自由党と)これまで以上に連携を強化していこうと一致した」と説明。小沢氏も「野党が全部大同団結、結集して国会も選挙戦も臨む。安倍内閣を打倒し、国民のための野党の政権を作る」と強調した。

 関係者によると、両氏は自由が解党する形で国民に合流する方向で党内調整を進めていく方針を確認した。玉木氏は党内に持ち帰り、通常国会開会前までに党内の了承を得たい考え。だが、自由との合流には党内の反発も予想され、調整は難航する可能性もある。

 自由に所属する国会議員は衆院2人と参院4人の計6人。国民へ全員が合流すると、衆院立憲民主党が野党第1党のままだが、参院の会派勢力は立憲25、国民は27となる。昨年の臨時国会で立憲に奪われた野党第1会派の座を取り返すことになり、参院では国民が野党を代表して与党との国会運営の交渉役を担うことができる。国民幹部内では、小沢氏を選挙関係の要職に起用する声も出ている。

 関係者によると、国民は昨年5月の結党以来、政党支持率の低迷が続き、4月の統一地方選衆院補選、夏の参院選を控え、党の存在感をいかに高めるかが急務となっていた。国民幹部の中では「剛腕」で知られる小沢氏の知名度や選挙手腕を求める声が強く、昨年9月ごろから国民幹部が小沢氏側に水面下で接触していた。

 ただ、「脱原発」を掲げる自由…

朝日新聞デジタルより)


小沢一郎がまた「野合劇」を仕掛け、玉木雄一郎がこれに乗った。この2人がツーカーの仲であることは、「小沢信者」御用達の『サンデー毎日』で、反自民系右派政治評論家(元フジテレビ政治部長)の鈴木哲夫がかねて喧伝していたことで、この日記でも何度となく指摘してきた。だから「小沢ヲチャ」の間では常識に属する事柄だ。

これに至るまでも、枝野幸男につれなくされた小沢一郎玉木雄一郎に合流話を持ちかけたが、国民民主党内の反発が強くお流れになったとかいう噂話があって、それをこの日記でも紹介したと思うが、今回それが蒸し返されてついに実現の運びに至りそうなのは、自由党、国民民主党の両党とも政党支持率がどうしようもなく低く、それぞれ単独では選挙を戦えないから背に腹は代えられないためだろう。玉木雄一郎はそのように国民民主党内を説得したと思われる。自由党の方は単なる小沢一郎の「私党」だから、所属する議員はみな小沢の言いなりであることはいうまでもない*1

この件は昨夕、共同通信朝日新聞日本テレビが報じ、夜にはTBSも報じた。この記事を書いている現時点で報じていないメディアもある。だが、複数のメディアが一斉に報じたあたりをみると、実現可能性は相当に高いようだ。

以下は私の想像だが、小沢一郎玉木雄一郎も本心では橋下徹と組みたいに違いないが、橋下の方がともに弱い自由党や国民民主党に乗っても勝算はないと見て乗らなかった。また、玉木雄一郎は、橋下自身が「著書」でアピールしていたように、橋下は小沢を「買っている」から、小沢と組めば橋下と組む道が開けるなどとして国民民主党内を説得したのではないか。まあこの想像が当たっているかどうかはわからないが、少なくとも選挙結果の責任を問われる玉木としては、小沢と組むという選択肢しかないと考えているのだろう。もちろんこれは小沢も同様だ。

メディアの編集者たちの間では、おそらくこの流れは周知だったんだろうな。そう思わせたのが、昨日(22日)の昼間に見かけた『日刊ゲンダイ』の「枝野裏切り」という巨大な見出しだった。自由党と国民民主党との野合劇の報道に接した時、私はこの見出しを直ちに思い出し、「あ、そうか。こんな流れがあるから日刊ゲンダイはあんな見出しを打ったんだろうな」と思った。

いつでも政党の野合劇は選挙前に起きる。一昨年の「希望の党」設立劇などそのもっともあからさまな例だ。2012年にも「日本未来の党」の設立劇があった。そのいずれにも小沢一郎が深く関与している。今回も小沢が「いつものこと」をやったに過ぎない。

「小沢信者」界隈ではパニックが起きているらしいが、教祖の真の姿を見ようとしない「信者」の哀れな姿としか言いようがない。

*1:山本太郎がどう動くかだけは注目した方が良いかもしれないが。