kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

山本太郎に「政党政治否認」のアブナイ前兆を感じる

 何やら、予算委員会もずっと開いていないくせに、安倍晋三通常国会の会期を延長して衆議院の解散を目論んでいるとかいう話だが、それを『news23』(予想通り「リニューアル」しても視聴率はさっぱりだったらしい)が、新サブキャスターの山本恵里伽といういかにも線の細そうな人の声だったと思うが、「総理大臣の専権事項」などと断定的に伝えていたのを聞いて「こりゃダメだ」と思った。報道番組であるならば、ここ数年安倍晋三が弄んでいる7条解散による「解散権」なるものが本当に合憲なのか、総理大臣が好き勝手に短い間隔で解散総選挙を行っている現状を追認していて良いのかという問題意識がまず必要だろう、そうしたこともできないようでは「報道のTBS」の復活など夢のまた夢だろうと思った。15歳近くも年上の雨宮塔子と比較しても安定感を感じさせる小川彩佳はさすがではあるが、メインキャスターの首をすげ替えるだけで番組の視聴率が稼げると思ったとしたら、そう考えたTBSの幹部社員は無能の一語に尽きるだろう。「解散風」など存在しないのだ。

 前置きはこれくらいにして、「野党共闘」の現状を眺めてみると、「野党共闘」の軍師たるこたつぬこ(木下ちがや)氏の最近のツイートを見れば明らかな通り、この共闘は「民共共闘」、あるいは「民共合作」的なものへと性格を変えつつある。これは、いうまでもなく自由党の国民民主党への合流に伴うものだが、民民に合流しなかった山本太郎元号政治団体が「共闘」の枠組みから外れたことを指摘する人が少ないことに奇異の感を抱くのは私だけだろうか。

 元号政治団体への支持率はメディア各社の世論調査の選択肢にも含まれていないためによくわからない。元号政治団体名と「支持率」を検索語としてネット検索をかけたら、日本共産党を天敵視する「日本共産党(左派)」(毛沢東主義系)の事実上の機関紙とされる『長周新聞』の記事*1が筆頭で引っかかり、それには

朝日新聞世論調査では野党では立憲をこえてトップの支持率9%という

と書かれているが、これはこたつぬこ氏が下記ツイートで指摘した通り、ネットで流布するデマを拡散したものに過ぎない。

 

 

 共産党が勢いを失うと喜ぶ立場にある『長周新聞』が山本太郎人気を煽ろうとしていることは前にも指摘したが、山本太郎自身も、どうやら自らが「野党共闘」から離脱したにもかかわらず、「立民主敵論」みたいな立場に立った発言をしているらしく、立民支持者たちから不快の念が表明されている。

 

 

 

 どうやら、上記2件のツイートで引用されている元ツイートの呟きの主が問題ありの人物のようだが、それはともかく、山本太郎自身が政党政治否認に傾く兆しが見え始めたのではないかと危惧する。

 立憲民主党や国民民主党を含む旧民主・民進系のあり方に対しては、私も強い不満を批判を持っているが、それが政党政治否認につながってしまったら元も子もない。それこそ戦前の歴史を繰り返してしまう。

 「崩壊の時代」の中でも、重大なターニング・ポイントが近づいてきたようだ。