先日死去したプロ野球の金田正一は、確かに偉大な投手ではあったのだろうが、性格はわがままであり*1、自らの個人記録及び自らが監督を務めたチームの個人記録について、数々の「ヤラセ」を演じてきた。
上記記事へのコメントより。
makegumikyoji
久しぶりです。
金田が他の投手の勝ち星を奪ったというのは、あまりにも一方的ではないかと思う。
【1953年国鉄スワローズ】
スタメン
1中 佐藤 .260 22本塁打 47打点 16失策
2遊 中村 .262 *0本塁打 15打点 32失策
3一 辻井 .264 *2本塁打 32打点 *9失策
4三 杉浦 .232 10本塁打 49打点 18失策
5左 安居 .246 *6本塁打 44打点 *2失策
6捕 佐竹 .223 *2本塁打 29打点 15失策
7右 町田 .225 *5本塁打 25打点 *7失策
8投 金田 .275 *3本塁打 11打点 *1失策 >>128打席での成績
9二 福田 .210 *2本塁打 22打点 *8失策代打
千葉 .185 0本塁打 17打点
土屋 .272 0本塁打 14打点
金田 .275 3本塁打 11打点 ※登板のない日は代打で出場していた先発ローテ
金田 47試合 23勝 13敗 24完投 6完封 303.2回 229奪三振 2.37
井上 44試合 *9勝 26敗 *3完投 0完封 202.2回 *78奪三振 4.21
宮地 33試合 *3勝 13敗 *2完投 0完封 112.2回 *51奪三振 3.66リリーフ
箱田 30試合 3勝 8敗 3.79
田所 29試合 2勝 6敗 3.86
金田 14試合 4勝 1敗 5S ※リリーフ時の成績。セーブ数は現在の基準を適用した場合(当時規定なし)
このチーム成績で、金田が後半に投げなかったら、逆転負けは必至でしょう。打てない、守れない、他にまともな投手がいない。金田が一番打率がいいのには驚かされる。
実は私には念頭に置いている本があった。1988年に新潮文庫から出た玉木正之の『プロ野球の友』だ。この本には、長嶋茂雄や星野仙一を持ち上げているという大きな欠陥があるが、傾聴すべき主張も含まれている。
この本の239頁から「ヤラセ」と題したコラムが載っている。前半は、1987年のセ・リーグで、当時中日の監督だった星野仙一(故人)が自軍の小松辰雄に最多勝のタイトルを獲らせた「ヤラセ」を批判する内容だが、途中から標的が金田正一に変わる。以下引用する。引用文にはこの日記のNGワードも含まれる。
(前略)(昭和=引用者註)44年10月10日、中日戦で “通算400勝” の大記録を達成した金田正一(巨人)も、(小松や元読売の藤本英雄らと=引用者註)同じパターンで、据え膳(原文は傍点=引用者註)の勝ち星を手に入れた(金田は城之内邦雄が4回を零封したあとの5回表から登板した=引用者註)。
また金田は、国鉄時代の(昭和=同前)26〜39年の間、“14年連続20勝” という、とてつもない大記録を残したが、いちばん苦しかった35年、20勝22敗と、ぎりぎり20勝の大台に乗せた試合(対中日戦)も、そのパターン(2対0とリードした5回から登板)だった。
ところが、そのとき先発した島谷勇雄という投手は、6年間の通算成績が0勝2敗。つまり、唯一の勝利投手のチャンスを金田の大記録のために奪われたというわけで、ヤラセには、このような犠牲が必ず伴うものなのだ。
文章はこのあと、金田がロッテの監督を務めていた1973年の八木沢荘六の「最高勝率投手」のタイトルをめぐる「巧妙なヤラセ」の手口が紹介されているが、面倒なので引用はしないでおく。またこの本には書かれていないけれども、「今日は勝てそうだから金田を投入する」采配を監督がふるった時にも、金田に対する「忖度」が多分にあったという話も仄聞している。
光には必ず影を伴う。故人への「追討」になろうが、書き記しておかなければならないと思う次第。
なお、私個人は金田正一に対して好印象は全く持っていない。テレビのプロ野球解説であれだけ読売びいきを公言しまくっていたのでは、アンチ読売のファンに敵意を持たれても仕方がなかったと思う。余談だが、私は広沢克己に対しても否定的であって全然彼を評価していないことは、これまでこの日記に何度か書いてきた。
もちろん金田の選手としての業績を否定するものでは全くないが。
なお、金田が創始し、のち追放されたらしい「(昭和)名球会」に対しても、会の名称に元号がつこうがつくまいが私は徹底的にネガティブだけれども、めんどくさいし触れる気も起きなかったのであえて何も書かなかった。過去にはイチローが入らなかったことを評価する記事などを書いた記憶もあるがよく覚えていないし、自ブログ検索をやる気も起きない。触れる気にもならないくらい馬鹿馬鹿しい集団だと思っている。
>>1969年に読売で挙げた最後の1勝は「やらせ」だった。
嘘つけ、それ以外にも山ほど水増しがあるじゃないかと突っ込もうと思ったが、
>>先発投手の勝ち星を奪うこともしばしばだったと聞く。
これにちゃんと触れているのでよし。
いずれにせよ、「どちらの駅にお勤めで」と言われる程度の選手。