大相撲は子ども時代から30歳前後の頃まではよく見ていたが、前世紀末にひそかに応援していた大阪出身の悪役(ヒール)の力士だった剣晃が病死して以来すっかり見なくなっていた。
だがたまにある平幕優勝は印象に残る。2012年夏場所で優勝した旭天鵬のインタビューをNHKのサンデースポーツで見て好感を持ったが、その年両国のモンゴル料理店でネットのオフ会の忘年会をやった時に店に旭天鵬がいたのを目撃したことがある。
今回の初場所もテレビでは全然見ていないが、昨日床屋で散髪を終えるタイミングで大関の貴景勝が負けて優勝の可能性が消えた取り組みが床屋のテレビに映っていた。それで平幕の2人の力士のどちらかが優勝することが決まったが、今日の千秋楽では幕尻の徳勝龍が優勝が消えて気落ちした貴景勝を破って優勝を決めた。徳勝龍という醜名が朝青龍に似ているのでどうせモンゴル出身力士だろうと思ってたら、なんと奈良県出身で33歳、しかも直近3場所は十両にいたという力士ではないか。これには驚いた。しかも、母親が東京駅で縁起が良いという黄色い新幹線を見たというエピソードなんかもあるという。
「幸せの黄色い新幹線」ってとこか。
それにしても、平幕と十両を行ったり来たりの力士がいきなり幕尻で優勝とは、まるでトランプ(米大統領ではない)の「大貧民」で起きる「革命」ではないか。
今年はもしかしたらプロ野球セ・リーグでもヤクルトが優勝するかもしれないと思ってしまった。
もっとも、「徳勝龍」の優勝だから中日だとか、黄色い新幹線を見たら優勝したんだから、東京五輪の年でもあるし阪神だ*1とか言う人もいるだろう。徳勝龍とは関係ないが、ホークスが読売を4タテした翌年だから「横浜優勝」だと言う人もいるかもしれない*2。以上、シーズンオフの馬鹿話。