kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「K値を元に緊急事態宣言は不要だったと誤ったメッセージを出し、それが今の感染再増大をもたらした一因になった」(sekkai氏のツイートより)

 新型コロナウイルス感染症だが、週明け早々は4連休でPCR検査数が少なかったであろう分が「新たに確認された陽性者数」に反映されるだろうから少なめに出て、またぞろ「K値」信奉者あたりから「収束」云々の妄言が出てくるのかもしれないけれども、木曜日以降はどうなるのだろうか。

 それにしても、緊急事態宣言明けに見られた「緩み」に「K値仮説」が与えた悪影響は計り知れなかったのではないか。下記ツイートが指摘する通りだと思う。

 

 

 上記ツイートへのリプ。

 

 

 

 

 昔から「物理帝国主義」という言い方があるけれど、今回、中野貴志教授は「物理帝国主義者」の驕りから専門外の分野に気軽に喙をはさもうとして自滅したように見える。もちろん一番悪いというか責任を問われるべきは、自分の政策にとって都合の良い「K値」に飛びついた吉村洋文であることはいうまでもないが。

 

 

 勝川俊雄氏のツイートより。

 

 

 

 

 私自身の場合は、4月から2か月間行われた緊急事態宣言の期間中は8割の勤務日で出社できなかったが、大きな制約が化せられた状態での在宅勤務を強いられた。6月以降は4月、5月のノルマの分も追いつけとの指示を受けて4連休でも疲れがとりきれないくらい疲弊している。緊急事態宣言下での8割在宅勤務はもう真っ平御免というのが本音だ。しかし、現在はどう見ても「人の流れに制限をかけるしかない」状態であるように見える。「経済負荷が小さく実効性がある対策を立て」てもらいたいとは、私も心底思うことだ。

 それなのに、自治体(大阪府や神奈川県)や政府の一部*1は、「何も対策をとらないでもコロナが抑えられる」と主張する「K値」に飛びついた。こんな馬鹿げた政治を誰が求めるものか。私が思い出すのは、大日本帝国軍が自軍にとって都合の良い結果を予測する作戦ばかりを採用した結果、多くの日本軍兵士を死に追いやったと伝えられる近現代の歴史だ。大阪府や神奈川県、それに政府の一部は、日本軍が犯した誤りを繰り返そうとしているようにしか見えない。

 一時期に大阪府知事・吉村洋文を天まで届かんばかりに持ち上げたマスメディアもひどかった。その吉村が採用した「K値」の破綻を真摯に取り上げるメディアは果たして出てくるかどうか。この点にも注目している。

*1:安倍政権は正式にK値を採用してはいないが、K値を参考にしてきたであろうことはこれまでの西村康稔のコメントなどから明らかだ。